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建通新聞社(東京)
2021/02/03

【東京】都 高島高・白鴎付属中を改築へ基本設計

 東京都教育庁は2021年度、立川地区チャレンジスクール(仮称)の新築工事に着手するとともに、老朽化した高島高校と白鴎高校付属中学校の改築に向けた基本設計を委託する。チャレンジスクールは、5月開会予定の第2回都議会定例会への付議案件として、近く一般競争入札手続きを開始。25年度の開校を目指す。
 チャレンジスクールとは、小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や高校の中途退学者などを受け入れる総合学科・3部制(午前・午後・夜間部)の定時制高校。
 多摩地域での入学希望者の増加に対応するため、老朽化している多摩教育センター(立川市錦町6ノ3ノ1、敷地面積9161平方b)を解体除却し、跡地にチャレンジスクールを整備する。
 3階建ての校舎棟と体育館、武道場を配置。延床面積は合計で1万2859平方b。屋上にプールを設置する。学級規模は、24学級720人とする。
 工期は6月〜24年10月まで。基本・実施設計は石本建築事務所(千代田区)が担当した。
 都は年度当初、2月に開く第1回定例会への付議案件として工事を発注する予定でいたが、新型コロナウイルス感染症の影響でスケジュールを見直した。

−2校の改築に着手−

 基本設計に着手する高島高校(板橋区高島平3ノ7ノ1、敷地面積2万7842平方b)は、現在地で改築する。改築後の施設規模は、延べ1万2111平方bを想定。現在の24学級・960人を27学級・1080人に増やす。
 既存建物は、校舎棟(鉄筋コンクリート造5階建て延べ9670平方b)と体育館棟(同造4階建て延べ3728平方b)、プール棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ144平方b)がある。
 基本設計を21〜22年度にかけてまとめ、22〜24年度で実施設計を実施。24年度内に既存棟の一部解体に着手し、25年度に新築工事を始める予定。
 白鴎高校付属中学校(台東区元浅草3ノ12ノ12、敷地面積3109平方b)は、都立中高一貫校である白鴎高校付属の中学部。
 高校の募集を停止し、中学校の規模拡大を予定している。これに向け、室数が不足し老朽化も進んでいる東校舎を改築する。
 東校舎は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ1925平方bの校舎棟と、同造延べ3079平方bの体育館で構成。改築後は、校舎棟と体育館の合計で延べ8213平方bとする。
 学級数は東校舎のみで計10学級・定員400人を計画。西校舎の敷地の一部に仮設校舎を設置した上で、東校舎を再整備する。
 基本設計を21〜22年度、実施設計を22〜23年度にまとめる。その後、23年度内に既存施設の解体を始め、24年度から新築工事を実施する。
 高島高校と白鴎高校付属中学校の基本計画はいずれもシィー・ディ・シィー(千代田区)が作成した。

提供:建通新聞社