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滋賀産業新聞
2021/02/04

【滋賀】竜王町 竜王・竜王西幼稚園のあり方検討

 竜王町は、町立幼稚園の認定こども園への移行などについて今後協議を進めていく考えで、来年度を「協議の年」と位置づけ年度末までに町民に対し方向性を示す方針だ。
 対象となる幼稚園は、竜王幼稚園・竜王西幼稚園の2園。それぞれの施設概要は、竜王幼稚園は綾戸250の敷地8750平方b内に、75年(昭和50年)建設のS造平屋建、1622平方bの教育棟が1棟、竜王西幼稚園は、山面1―1の敷地8939平方b内に、89年(平成元年)建設のS造平屋建、1286平方bの施設一棟がある。
 町では既に町民に対し意見交換の場を設けており、意見を募ることに加え、子育て世代を対象にアンケート調査も年度内に実施する模様。協議の年となる来年度にそれらの意見を精査し、方向性を示す見通しだ。
 その後については、未確定ではあるが22年度もしくは23年度から整備に資する関係者との合意形成や実際の工事に向けた設計へと進めていく考えだ。
 町の児童・幼児数の推移を見ると、町内の小学校に通う総児童数は701名、0歳児〜5歳児までの幼児数は566人と減少傾向にあり、今後も続くと見通しを立てている。
 同幼稚園整備は、過年度に打ち出した、「コンパクトシティ化構想」のリーディングプロジェクト、「竜王小学校移転新築整備事業」に続いて具体化を目指しているもの。同構想は「利便性が高く多様な交流を育む中心核」「地域コミュニティの維持・活性化」「中心核と地域コミュニティのネットワーク」の3つの柱を中心に各種整備を図っていくもので、町内をゾーンで区切り、効果的な整備を各所で行っていくことを検討している。各ゾーン別の考え方を見ると、「交流・文教ゾーン」は、「利便性が高く多様な交流を育む中心核」に含まれる施策で、「交流・文教ゾーン」以外にも、飲食店・カフェ・特産物販売・ホームセンター・民間医療施設・学習塾・金融機関等を設置する「複合ゾーン」、戸建て住宅や集合住宅を設置していく「居住ゾーン」などの事業を今後展開していく。「地域コミュニティの維持・活性化」は、若い世代の定住と高齢者が安心して暮らせる地域づくりを図り、持続可能な自治組織を形成していくもので、住宅地の確保だけでなく働く場の創出なども視野に入れ活性化を目指す。「中心核と地域コミュニティのネットワーク」は、中心核と地域を結ぶ道路ネットワーク整備として、安全な歩道整備や適正な道路・橋梁の維持管理を進めていく。

提供:滋賀産業新聞