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建設経済新聞社
2021/02/09

【京都】木津川運動公園(北側区域) 令和4年度に民間事業者公募へ 令和3年度は都市計画変更など

 京都府は、城陽市の府立木津川運動公園(北側区域)について、民間事業者と連携した整備を見据え、令和3年度は都市計画変更や公共事業評価などの手続きを進め、令和4年度に民間事業者の公募を行う考え。
 城陽市の市街地外辺部に位置する木津川運動公園(城陽市富野、寺田、長池)は、敷地のほぼ中央を高さ20mの高架橋で横断する新名神高速道路が建設されることにより、既に整備済みの南側区域約11f(平成26年3月に供用開始)と未整備の北側区域約19fに分けられる。北側区域は西側部分が約14f、東側部分が約5f。
 北側区域の整備にあたっては、令和5年度の新名神高速道路の開通や、東部丘陵地への(仮称)京都城陽プレミアムアウトレットの進出など、公園周辺の環境変化を踏まえ、専門分野の有識者で構成する懇話会を令和元年10月に設置し、基本計画案の検討を進めた。また民間事業者から広く意見や提案を求め、対話を通じて市場性を検討するサウンディング型市場調査を実施した。
 府は、木津川運動公園(北側区域)の基本計画中間案について、昨年12月17日から約1ヵ月間パブリックコメントを実施。パブコメなどを踏まえ、基本計画最終案をとりまとめ。近く基本計画として策定する。
 基本計画最終案によると、北側区域の西側部分を先行整備エリアに位置付けて官民で連携して整備、北側区域の東側部分は将来構想エリアとし、民間開発のタイミングに合わせて整備を行う。
 先行整備エリアは、北側区域のうち、用地を取得している西側部分(図の造成エリア@、森林エリア@)、東部丘陵線に面する南側区域の公園センター部分(公園センターA)、北側区域と南側区域を接続し一体化を図る南北連絡橋(ウェルカムブリッジB(南北連絡橋))。造成エリア@は山砂利採取跡地だった部分は造成を行って平面利用、森林エリア@は既存林が残る部分は自然地形を利用する。
 先行整備エリアの導入機能について例を示し、大規模屋根付広場、ウェルカムブリッジ(南北連絡橋)と一体となったレストラン・カフェ・地域物産館、植栽の3つを公園の目印となるランドマーク施設と位置付けた。
 令和3年度は、都市計画変更や公共事業評価などの手続きを進める一方、城陽市など関係機関との意見交換を行いながら、民間事業者との対話も行い、公募条件の検討を進める。
 また北側区域と南側区域を結ぶ南北連絡橋等の調査・設計も並行して行う。
 令和4年度に民間事業者の公募を実施。南北連絡橋等の工事にも着手する。
 令和5年度の新名神高速道路の開通を念頭に、早期に整備が図られるよう取り組みを進める。
 なお木津川運動公園(北側区域)の整備を巡っては、国土交通省の官民連携基盤整備推進調査費の第1回募集分の対象に、京都府の「城陽市東部丘陵地における広域観光拠点形成のための基盤整備検討調査」を選定。公園(造成、園路、広場)基本設計、公園のPPP/PFI導入可能性検討の調査を実施。