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建通新聞社(東京)
2021/02/10

【東京】都教育庁 北多摩など特支4校で基本設計

 東京都教育庁は2021年度の特別支援学校整備として、北多摩地区特別支援学校(仮称)など4校の新築・改築に向けた基本設計に着手する。また、南多摩地区特別支援学校(仮称)の新築工事を、9月ごろに開く21年第3回都議会定例会への付議案件として発注する。
 新たに基本設計を委託する特別支援学校は、▽北多摩地区特別支援学校▽墨田地区第二特別支援学校(仮称)▽中野特別支援学校▽八王子盲学校―の4校。
 北多摩地区特別支援学校は、東大和向原団地の建て替えに伴って創出した用地の北側(東大和市向原3ノ18ノ1他、約1・8f)に新築する。
 多摩地域の児童・生徒の入校希望者の増加に対応するため、小学部と中学部、高等部(普通科、職能開発科)で構成する知的障害教育部門を備えた学校にする。新しい校舎棟と体育館、プール、厨房・食堂などを合わせた必要延床面積は約2万0927平方b。基本設計を21〜22年度の2カ年でまとめる。
 墨田区内では、知的障害特別支援学校の在籍者数のさらなる増加を見越し、都有地(墨田区5ノ310、面積約1万3000平方b)に墨田地区第二特別支援学校を新しく設置する。
 延床面積は約1万4379平方bに設定し、小学部と中学部部門を備えた学校として、必要な機能や施設配置を基本設計で検討する。
 知的障害教育部門の小学部・中学部・高等部で構成する中野特別支援学校(中野区南台3ノ46ノ20、敷地面積9721平方b)は、普通教室の確保と老朽化への対応として現在地で改築する。
 既存施設は校舎棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ9480平方b、1978年完成)と、プール棟(鉄骨造平屋107平方b、78年完成)、増築棟(鉄骨造2階建て476平方b、87年完成)、特別教室棟(鉄骨造2階建て延べ478平方b、2005年完成)で構成する。
 新しい校舎の延床面積は約1万7581平方bに設定。21〜22年度に基本設計を、22〜23年度に実施設計をまとめる。24年度に校舎の解体に着手し、25年度から新築工事を始める計画。
 八王子盲学校(八王子市台町3ノ19ノ22、敷地面積1万0070平方b)は、グラウンドに仮設校舎を設置して既存建物を解体し、延べ床面積約1万0292平方bの規模の校舎・体育館・プールを建設する。
 既存施設は特別教室・管理棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ2650平方b、1971年完成)と校舎棟(同造3階建て延べ2361平方b、77年完成)、体育館(同造2階建て延べ610平方b、78年完成)が立地している。
 基本設計を21〜22年度、実施設計を22〜24年度にまとめる。24年度中に既存校舎の解体に着手し、25年度に新築工事に入る。
 また、南多摩地区特別支援学校を新設するため、21年度に新築工事を発注する。議会の承認を経て10月に着工したい考え。24年1月の完成、24年4月の開校を目指す。
 高等部の普通科と職能開発科を設置する約1万4500平方b。建設地は八王子市鑓水2ノ88ノ1の都有地1万4718平方b。
 基本・実施設計は山下設計(中央区)が担当した。

提供:建通新聞社