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建通新聞社
2021/02/17

【大阪】兵庫県の当初案 普通建設費に1850億余

 兵庫県は2月16日、過去最大規模の一般会計となる2021年度当初予算案を発表した。新型コロナウイルス感染症対策を充実させるため、事業の抜本的な見直しを行い、普通建設事業費は対前年度当初比12・7%減の1850億5500万円とした。建設関連では、県立西宮病院と兵庫県西宮市立中央病院の統合再編整備や県立がんセンター建て替えの設計委託料を盛り込み、新年度に着工する総合衛生学院の工事費を計上した。
 県立西宮病院と兵庫県西宮市立中央病院の統合再編整備は、新年度に4億0899万円を投じ、基本・実施設計や埋蔵文化財調査を実施する。新規事業となる県立がんセンター(兵庫県明石市北王子町)は、延べ約4万平方b規模に建て替えるため、設計や埋蔵文化財調査に着手する。予算額は2億0259万円を盛る。
 神戸市長田区腕塚町に移転して建て替える総合衛生学院は、新年度から本体工事に着手するため、工事費など7億5921万円を充てる。総事業費は約60億円。
 この他、建設関連では、公共施設などの適正管理の推進で、県警本部や防災未来センターなどの計画修繕を行うとともに、県立夢野台高校などで長寿命化改修を実施。予算額は103億5000万円。
 子育て支援関連では、旧川西こども家庭センター跡地に一時保護所を新設。2億2178万円で既設解体、基本・実施設計などを行う。
 西宮市田近野町に建設する阪神南地域特別支援学校新設計画は、5億1819万円を計上し、基本・実施設計と既存校舎改修・撤去を新年度に実施する。
 有馬富士公園休憩ゾーンに整備する地球アトリエ構想は、造成、建築工事を進めるため、3億4800万円を充てる。
 徳島県と共同で行う大鳴門橋自転車道設置計画は、延長1・6`の自転車道やアプローチ橋の細部構造設計に着手。新年度予算は4000万円。
 南海トラフ地震に備えた津波防災インフラ整備には、尼崎西宮芦屋港鳴尾地区(兵庫県西宮市)の防潮堤沈下対策などに45億6000万円を投入する。
 予算の内訳は、一般会計が対前年度当初比36%増の2兆7304億円。特別会計は同比4・8%減の1兆6047億円。公営企業会計は同比0・4%減の2717億円だった。

提供:建通新聞社