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西日本建設新聞社
2021/02/19

【熊本】緑の流域治水に162億円 県予算案、豪雨・コロナで拡大

 熊本県は、18日開会の2月定例県議会に一般会計8651億1400万円の2021年度当初予算案を提案した。20年7月豪雨後初となる本格当初予算は、熊本地震後の17年度当初(8857億円)に次ぐ予算規模。前年度当初等(骨格予算に6月・9月補正の肉付分を加えた額)との比較では8・4%増となる。重点課題の一つに球磨川流域での「緑の流域治水の推進」を掲げており、予算額162億円(既存事業対応分を除く)を投じる。定例会は3月19日までの30日間
 21年度予算は、国の「15カ月予算」の考え方に呼応し、20年度2月補正予算と一体的に編成。熊本地震と7月豪雨からの創造的復興を両輪に、新型コロナウイルス感染症による社会の変容を見据えた「新しいくまもと」を創造するための予算とした。@7月豪雨からの創造的復興587億円A熊本地震からの創造的復興333億円B新型感染症を踏まえた対応816億円C将来に向けた地方創生の取組69億円|を配分している。
 7月豪雨からの創造的復興では、災害に強い社会インフラの整備として、公共土木施設災害復旧事業に150億2700万円、農林水産施設等復旧に126億2100万円を計上。国土強靱化の取り組みで、熊本天草幹線道路整備に54億6800万円を付けている。
 熊本地震からの創造的復興では、熊本高森線4車線化35億2900万円、益城町土地区画整理事業20億1000万円を充てるなど、益城町の復興まちづくりを推進。震災ミュージアム中核拠点のメインとなる体験・展示施設には、実施設計等1億5400万円を盛り込んだ。
 新型感染症対応では、中小企業者等への資金繰り支援に738億円を充てる。地方創生の取り組みでは、建設業の人材確保・育成に6400万円を付けている。
 重点課題とした「緑の流域治水の推進」は、緊急対策として堤防嵩上げ・遊水地整備8億6800万円(球磨川水系等14河川)、河川掘削5億4600万円(16河川)、治山施設整備9億7400万円(25カ所)、治山施設復旧7億1100万円(22カ所)、渓流保全工等9億6800万円(25カ所)などを実施する予定。
 投資的経費は1708億5700万円で、一般会計の約2割を占める。7月豪雨に係る復旧・復興事業への対応などで、前年度当初等と比べ2・5%(41億6400万円)増加した。普通建設費は1221億3300万円(補助832億1600万円、単独389億1600万円)で、14・1%のマイナス。一方、災害復旧事業費は326億1200万円で266・8%の大幅増となる。国直轄事業負担金は3・3%増の161億1200万円。

提供:西日本建設新聞社
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