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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/02/19

【群馬】大泉町は21年度当初予算案

大泉町(村山俊明町長)は19日の2月定例記者会見で、2021年度当初予算案概要を示した。南小学校校舎改修事業には3億5553万1000円を計上、2カ年で工事を進める予定。新庁舎の建て替えに向けては、建設調査事業に着手。事業費に6万1000円を計上し、視察などを行う方針。このほか小舞木寄木戸線事業9505万8000円、町営住宅改修等事業3261万5000円などを計上した。
一般会計は前年度比2・4%増となる131億8200万円。普通建設事業費は前年度比6・3%増の9億9796万4000円(構成比7・6%)。
村山町長は会見で庁舎建設について「新型コロナウイルス感染症の影響もあるが、早急に建て替えに向け、調査研究を進めていきたい」と述べた。
既存庁舎は耐震改修工事が構造上不可能なため、建て替えを前提に調査を実施する。建設場所や庁舎規模などは今後、必要な調査研究を行い、具体的な方向性を検討する。既存庁舎(日の出55−1)は1974年に建てられ、SRC造地下1階地上4階建て、延べ床面積6694・924u。前田建設工業(東京都千代田区)の施工。築46年を経過し各所が老朽化している。2012年度に群馬県建築士事務所協会(前橋市)へ委託した耐震診断では、最小耐震構造指標0・54を示している。
南小学校(仙石2−1−1)の校舎改修事業は、RC造3階建ての校舎3棟を対象に行う。各校舎ともに老朽化が著しいため、床の張り替えや外壁補修などが見込まれる。低学年クラスが入る普通教室棟(南校舎)は1975年に完成、延べ床面積1935u。管理・教室棟(中校舎)は延べ床面積1849uで75年に建てられた。76年に竣工した普通教室棟(北校舎)は延べ床面積2191u。渡り廊下を含む総延べ床面積は、6330u。体育館とプールは改修の対象外。設計業務は亦野建築設計事務所(前橋市)が担当。
河川整備事業は七ヶ村用水路で改修工事を行う。同用水路は寄木戸および丘山地区を流れており、台風や豪雨により、たびたび氾濫が発生している。拡幅などの改修を進める。事業費は266万2000円。
道路は、小舞木寄木戸線事業のほかに、道路関連事業として◇道路維持事業=5797万8000円◇橋りょう維持事業=5199万2000円◇道路新設改良事業=4205万5000円を確保した。このほか町営住宅改修等事業にも予算を配分している。
特別会計の下水道事業では、管渠整備事業として2億1905万円を計上している。