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滋賀産業新聞
2021/02/25

【滋賀】愛荘町の2021年度当初予算案

 愛荘町は、3月4日開会する町議会3月定例会に、一般会計99億6900万円、特別会計(4会計)34億9801万8千円、企業会計(1会計)19億1244万3千円からなる総額153億7946万1千円の21年度(令和3年度)当初予算案を上程する。会期は23日まで。
 一般会計の対前年度当初比は、4・1%(3億8900万円)の増。継続事業で着工2年目となる愛知中学校大規模増改築事業などにより、普通建設事業費は24%(2億4464万8千円)増の12億6226万円となっている。
 企業会計(下水道事業)は、1・1%(2052万9千円)の減。一般・特別・企業を合わせた総額は2・7%(4億0779万3千円)の増。
 町は予算の編成にあたっては、「21年度は『第2次総合計画』の3年目。重点戦略である『ひとづくり』『しごとづくり』『まちづくり』プロジェクトを強力に推進するため、必要な施策、日々の課題解決の先にある目標を具現化し、実行していくための予算編成に取り組んだ」とし、「また、新型コロナウイルス感染症による危機を乗り越えるため、国の補正予算を活用しながら適宜必要な対策を講じるための予算」としている。
 具体的には、シティプロモーションにより町内事業者の仕事や住民の暮らしを大きく後押しするという使命を持ち、ICTなど多様な情報媒体を効果的に活用し、町の魅力を発信する施策を推進。安心・安全なまちづくりの実現に向けては、歩行者も車両も安心して利用できる計画的な道路整備を進めるとともに、空き家等の適正管理・利活用を促進する。また、人口減少・少子高齢化社会を見据え、住民意識の多様化に対応した行政の実践や協働によるまちづくりの実現に取り組む。引き続き、駅・観光拠点・地域交流拠点などを結ぶ地域を中心エリアと位置づけ、町の賑わいを創出するための施策を推進するほか、持続可能なまちづくり、住民サービスの維持向上と効果的・効率的な行政運営のため、行政機能の配置の最適化を進め、持続可能な行財政運営を推進するとしている。
 歳出の目的別前年度比較では、【教育費】が愛知中学校大規模増改築事業の増等により総額で6億7691万9千円(49・2%)増の20億5394万4千円、【衛生費】が彦根愛知犬上広域行政組合負担金の増等により総額で1070万9千円(1・6%)増の6億9373万5千円となり、一方、【土木費】は総額で7081万4千円(6%)減の11億0274万円、【農林水産業費】が土地改良施設整備事業や土地改良施設大規模改修計画策定委託業務の減等により総額で3400万8千円(16・9%)減の1億6724万4千円などとなっている。

 愛荘町の21年度当初予算案の『重点施策の取組』は次の通り。(抜粋、▼は新規)

◎子ども・子育て環境の充実
▽すこやか子育て応援事業=98万4千円
▼子育て安心保育事業=528万7千円

◎学力向上・教育環境の充実
▽児童生徒の学力向上事業=1億1016万2千円
▼子ども読書推進・学校図書館活性化事業=1184万7千円
▼GIGA―Pro事業=435万円
▽愛知中学校大規模増改築事業=8億1618万6千円(20〜22年度までの3ヵ年計画。施設の老朽化及び教室不足等に対応、校舎の増築や改築を行ない、同時に教育環境の改善も図り、ICT環境の整備や各学年ワンフロアー化も進める。21年度1学期末に普通教室棟が完成、2学期から新しい普通教室棟の使用が始まる。21年度は管理棟・特別教室棟の解体、管理棟・武道場の建築、体育館の工事に着手する)

◎生涯学習社会の実現
▼生涯学習2・0事業=400万円(人生100年の学びを見据えた今後の生涯学習の方向性を導き出すための調査・分析)

◎健康寿命の延伸
▽要因分析を活用した健康寿命延伸プロジェクト=969万6千円
▽健康寿命延伸応援事業=135万2千円

◎高齢者の活躍応援
▽シルバー世代の働き方改革事業=1030万円

◎愛荘町の魅力発信
▽まちのイメージ・認知度向上事業=92万4千円
▽ふるさと納税事業=4998万4千円

◎安全で安心なまちづくり
▽町道愛知川粟田線道路改良事業=1億2241万4千円(移転補償等)
▽土地改良施設大規模改修計画策定事業(20年度予算を繰越。「攻めの農業」実現に資するため、老朽化した施設〔用排水路等〕の整備に必要な施設計画を策定。22年度以降に県営事業着手予定)

◎持続可能なまちづくりの推進
▽ウォーカブルタウン創造事業=3480万5千円(地方創生推進交付金事業。20〜22年度。駅や中山道、観光拠点等を結ぶ地域を中心エリアと位置づけ、『居心地が良く歩きたくなるまちづくり』の実現に向けた施策を実施する。21年度は、まちなかの空き店舗対策、地域資源を活かした起業を促進していくためのモデル的な事例を創出するとともに、20年度に開発した観光周遊ルートを活かしたモニタリングツアーなどを実施し、新しい人の流れや資金の流れを生み出す仕掛けづくりに取り組む)
▽空き家等対策推進事業=1256万4千円(改修補助制度創設、特定空家等認定のための条例策定着手など)
▽地域が元気に輝くコミュニティ活動推進事業=1608万8千円
▼拠点連携型都市構造検討事業=1068万6千円(都市計画マスタープランの改定、立地適正化計画の策定)
▽行政機能の配置の最適化事業(20年度にとりまとめた『行政機能の配置の適正化に向けた具体の方針』に基づき庁舎の集約化等を推進する)

提供:滋賀産業新聞