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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/03/03

【群馬】前橋市が木瀬中通線の改良に着手

前橋市は2021年度の新規事業として、木瀬中通線の改良事業に着手する。下長磯町地内の木瀬中学校周辺を南北に通る市道00−081号線を拡幅した上で、片側歩道を新設。加えて、車両の動線確保を目的に東西に延びる市道12−231号線を拡幅する計画となっている。21年度は、用地測量や道路設計などを一括して委託する考え。231号線の西側交差点は、ラウンドアバウト(環状交差点)への改良も視野に検討を進める。順調なら22年度に用地買収へ進む。
国道50号の女屋町交差点から南へ向かう市道00−081号は、主要地方道前橋館林線への通過交通量が多く、木瀬中(小屋原町1811−1)周辺の安全性向上を要望する声が上がっていた。歩道を整備して安全性を確保するとともに、円滑な交通流動を図る。
拡幅区間は学校から北へ向かい、下長磯町ふれあい公園周辺までの420m、全幅10・25mで片側に3・5mの歩道を新設する考え。歩道を設置する位置や詳細は、21年度の設計でまとめる。
同校から300m程度北側の地点で西へと向かう市道12−231号線は拡幅工事を実施する。幅員を広げることにより、前橋館林線へと抜ける車両を誘導するねらい。
21年度当初予算案で同事業費2355万6000円を確保している。また、20年度3月補正予算案には、国補正予算活用による20年度予算への前倒し事業として測量設計費3000万円を計上。これら事業費の合算で、21年度は測量設計に取り組む。
市道12−231号線西側の交差点部は通行性を高めるための改良工事を実施する。ラウンドアバウトの導入も手法のひとつとして、検討を進めていく。
ラウンドアバウトは交流と分岐を繰り返す円形の交差点。信号による停止・発信の指示はなく、安全に進行方向を変えられるという。出会いがしらの事故が発生しづらく、重大事故につながりにくいといった長所がある。一方で、車両の通行スピードが落ちることにより、渋滞の発生源となる可能性がある。また、通常の交差点改良に比べ、必要とされる用地が広くなることなどの短所がある。
これらの長所および短所、現場状況などを考慮して、21年度中に交差点改良の方針を固める。ラウンドアバウトへの改良となれば、県が整備した主要地方道下仁田安中倉渕線の安中榛名駅入口交差点の事例に続き、2例目となる。
交差点部分の検討は、別業務で委託する可能性もある。21年度中に事業計画を固め、22年度に用地買収をスタート。23年度以降、予算や用地などの状況を考慮しつつ、工事を進め、26年度までの完了を目指す。