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北海道建設新聞社
2021/03/11

【群馬】県安中土木は碓氷川河床低下対策工事を21年度下半期に発注

県安中土木事務所は、安中市松井田町人見地区で実施する碓氷川河床低下対策工事について、予算状況次第だが2021年度下半期に発注する。入札方式は今後検討を行う。河床低下対策は人見地区を含めて9地区で計画。人見地区が最も緊急性が高いと判定しており、幅約50mの落差工を2基新設する。残る8地区は順次、詳細設計を行い工事着手する。
人見地区は安中市道橋の碓氷川大橋下流側で、魚道を備えた落差工を2基新設する。工事は2〜3年程度で完了させる見通し。構造物を設置する工事については同地区が初弾工となる。詳細設計業務は23日に開札、21年11月3日の履行期限でまとめる。
同地区は、地区内に架設されている久保井戸浄水場水路橋橋脚が洗堀されるとともに川底が低下し、橋脚基礎部が露出している状況。整備を計画している箇所の川幅は50m程度あることから落差工の幅も川幅と同程度となることが見込まれる。構造はコンクリートを最有力に詳細設計で検討する。また、詳細な整備位置や落差工の幅および高さなどについても詳細設計で詰める。
18年3月にまとめた碓氷川河床低下対策計画案で早期対策実施箇所に位置付けた人見地区を含めた9地区は◇原市地区(烏川との合流点から上流へ10・8km)◇磯部地区(同14・7km)◇松井田町人見地区(同17・2km)◇松井田町八城地区(同21・7km)◇松井田町八城地区(同22・5km)◇松井田町新堀地区(同23・4km)◇松井田町五料地区(瀧名田)(同23・9km)◇松井田町五料地区(石ノ久保)(同24・3km)◇松井田町横川地区(小山沢〜久保)(同26・9〜27・2km)−。人見地区に続く対策工事実施地区については、人見地区の工事と並行して検討を進める。
9地区を対象に対策工法案の作成などを行った、パシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)から提出された報告書には、工法案として落差工や置き土工が盛り込まれている。