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建通新聞社(中部)
2021/03/16

【岐阜】八百津町の公共施設再編計画案 床面積半減目指す

 八百津町は、公共施設再編計画案を公表した。将来的には公共施設全体の床面積計約8万1200平方bを統廃合や複合化などによって半分にする目標を掲げた。3月末までに正式策定する。
 公共施設等総合管理計画に基づき再編計画を策定する。再編計画の方針を踏まえて個別施設計画を策定する。対象となるのはインフラ関係を除いた123施設。合計床面積は8万1212平方b。
 再編の方針としては、公共施設の総量見直しによる保有量の適正化、予防保全の導入による適切な維持管理と更新、拠点施設への機能移転による機能の維持などがあり、複合化による統廃合を推進する。公共施設全体の床面積を2060年時点で現在(20年度)の50%にする。
 施設類型ごとの再編方針とその目標を見ると、町民文化系施設では、錦津コミュニティセンターは現状のまま存続させるが、その他の施設に関しては統廃合や複合化、縮小、廃止などを検討する。目標としては、現在9施設延べ9485平方bを、6施設延べ4900平方bにする。
 社会教育系施設は旧八百津発電所資料館の1施設延べ2204平方bが該当する。耐震化を行うなどして維持管理に努めるが、事業が完了するまでは休館する。
 スポーツレクリエーション系施設では、B&G海洋センターの体育館と艇庫、杉原千畝記念館の3施設は修繕を計画的に行い長寿命化を図るが、その他6施設に関しては廃止や譲渡を検討する。目標としては、現状の9施設延べ6048平方bを、3施設延べ1900平方bにする。
 産業系施設では、しおなみ山直売所以外の施設の廃止や譲渡を検討し、現在の5施設延べ2236平方bを、1施設延べ140平方bとすることを目指す。
 学校教育施設では、現在5校ある小学校と2校ある中学校の再編を進め、1校ずつとすることを目標とする。また学校給食共同調理場については大規模改修を行い、更新時期には移転や建て替えも視野に入れる。現在の8施設延べ3万0951平方bを3施設1万3900平方bとすることを目標とする。
 子育て支援施設では、錦津保育園と和知小学校区学童保育は存続させるが、八百津保育園、久田見保育園、潮南保育園の3施設については廃止や譲渡を検討する。再編で現状の5施設延べ3787平方bを、2施設延べ1800平方bとすることを目標にする。
 保健・福祉施設では、八百津町福祉センターは現状のまま存続させ、八百津町保健センターは縮小しながらも施設を存続させる。八百津蘇水園と東部デイサービスセンターは社会福祉法人事業者などへの移管を検討する。八百津町デイサービスセンターは解体する。将来的には、現状の5施設延べ4412平方bを2施設1500平方bにする。
 行政系施設では、庁舎は更新時期を考慮して建て替える。消防施設については、改修による継続使用や集約化などで再編を推進する。現状の24施設延べ4795平方bを将来的に14施設延べ4300平方bにする。
 公営住宅は、現状の21施設延べ1万3286平方bを、将来的に8施設延べ3600平方bにすることを目指す。
 公園施設は、現状の9施設延べ901平方bを将来的に8施設延べ700平方bにする。
 倉庫や元教員住宅など、その他施設は合計27施設延べ3265平方bとなっているが、将来的に8施設延べ300平方bにする。

提供:建通新聞社