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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/03/26

【群馬】2021年当初予算、木材活用センター工事に向けて設計

中之条町(伊能正夫町長)は26日に可決した2021年度当初予算を明らかにした。建設事業としては、木材活用センター建設工事設計委託料に1600万円を計上。旧沢田小学校を活用して森林整備や木材加工の拠点となる施設の整備を計画しており、21年度に各施設の設計を行う。このほか、六合診療所の新設に向けた設計委託料962万5000円や4橋の修繕工事費4620万円などを盛り込んでいる。
一般会計総額は対前年度比3・7%減の98億5000万円。うち、普通建設事業費は7億2521万7000円(構成比7・4%)で、対前年度比43%減少。大幅減の要因は、20年度に実施していた防災無線デジタル化や役場庁舎耐震化などの大型事業が完了したことなどとなる。
木材活用センターは、製材事業を行っているユハラ(中之条町)により運営を予定。町が公共施設ボイラーの燃料となるチップの製造施設を建設することとなり、21年度に設計を行う。施設の整備工事は22年度に行い、23年度の運用開始を目指す。
施設はグラウンドに建設するため、プールや遊具、フェンスの解体工事費として1186万9000円も計上している。
六合診療所は、現在の六合温泉医療センター内にある医療機能の移転新築を計画。現在は、建設地の選定を進めている段階。施設内には内科と歯科が入り、床面積250u程度を見込んでいる。21年度中に設計を完了させ、22年度に工事を行う。
橋梁長寿命化は4橋の修繕工事を行うほか、点検調査業務委託料1800万円で21橋とトンネル2坑を対象に5年ごとの定期点検を実施する。
このほか建築関連の事業としては、町営住宅であるオガワハウスの外壁修繕塗装工事に向けた設計監理業務委託料231万円と町営住宅修繕工事費3000万円を計上。20年度に2棟あるうちの1棟で同様の工事を行っており、21年度に残る1棟の工事を行う。
また、ツインプラザの空調機器更新に向けた工事費4200万円や総合体育館陸屋根改修工事設計委託料150万円などを計上。ツインプラザは、現在の吸収式熱源空調を更新する。