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建通新聞社(東京)
2021/04/13

【東京】三菱地所・TBS 2棟・延べ22万u規模で

 三菱地所(千代田区)とTBSホールディングス(港区)が共同で推進する国際新赤坂ビル建て替え事業「(仮称)赤坂二・六丁目地区開発計画」の概要が明らかになった。44階建て・延べ床面積約18万平方bの東館と、延べ床面積約4万2000平方bの西館を新築する。オフィスや商業施設に加えて劇場などの機能を導入し、エンターテインメント関連の産業拠点を形成したい考え。2022年度に国際新赤坂ビルの解体工事を始める。このほど東京都に環境影響評価書案を提出した。
 計画地は、港区赤坂2ノ14、6ノ1の各一部、面積約1万7400平方b。東京メトロ千代田線の赤坂駅に直結している国際新赤坂ビル(東・西館)と、隣接するホテル・インソムニア赤坂も含めて建て替える。
 再開発で新築する建物のうち、東館の規模は地下4階地上44階建て延べ約17万9000平方b。最高高さは約240b。低層部が商業施設、高層部がオフィスとなる。
 西館は、地下2階地上23階建て延べ約4万2000平方b。最高高さは120b。低層部に劇場とホールを、高層部にホテルを導入する予定。劇場・ホールの収容人数は、「⾚坂ACTシアター」の1324席より多い座席数で検討している。
 いずれのビルも地下に駐車場を配置。合計で約500台分を確保する。
 解体する国際新赤坂ビルは鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上25階建ての東館と、地下3階地上19階建ての西館で構成。総延べ床面積は約8万1000平方b。1980年に完成した。
 老朽化した建物の更新だけでなく、赤坂エリアとして国際競争力の強化につながる計画とする考え。混雑する赤坂駅前の空間再編や周辺道路の無電柱化なども併せて実施する。
 インソムニア赤坂は、先行して解体工事に着手した。フジタ道路(中央区)の施工で6月に完了する見込み。2022年度に国際新赤坂ビルの解体を始め、28年度内の供用開始を目指す。

=赤坂がエンターテインメント拠点に=

 TBSは、国際新赤坂ビルの再開発を皮切りに、TBS放送センターを含めた周辺エリアをライブエンターテインメントの発信拠点とする「赤坂エンタテインメント・シティ構想」を打ち出している。同社によると、メディア機能を拡充し、最先端の技術を用いた体験型の集客施設などを整備するという。
 TBS放送センターに隣接する「赤坂サカス」には、劇場「赤坂ACTシアター」、オフィスビル「赤坂B@zタワー」などが立地。赤坂サカスに隣接するビル「ザ・ヘクサゴン」も取得している。具体的な施設計画は明らかにしていないものの、おおむね10年間をかけて開発に取り組む方針だ。
提供:建通新聞社