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建通新聞社(東京)
2021/07/09

【東京】都 小野路給水所を更新 容量2万m3に

 東京都水道局は町田市にある小野路給水所を更新・拡充する。完成から50年以上が経過して老朽化と耐震性不足への対応が必要なためで、配水池を造り変えて容量を現在の1万9000立方bから2万立方bに引き上げる。併せて多摩丘陵幹線からの送水管を新設して2系統化することでバックアップ機能を確保する。所管の多摩水道改革推進本部がこれに伴う基本設計の業務委託先を8月に決定。履行期間200日で2022年度の半ばに成果を得て、同年度内に実施設計に着手する。23〜28年度の工事を予定している。
 水道局は安定給水に向けた取り組みの一環として給水所の新設・拡充・更新と多摩地区水道の強靱(きょうじん)化を掲げている。給水所については水道使用量の時間的な変動や事故などの非常時にも対応できるよう、計画1日最大配水量の12時間分を目安に配水池容量を確保することが目標。施設配置に偏りがある地域への新設を進めるとともに、容量が不足して老朽化も進んでいる施設を優先して更新・拡充していく方針だ。
 小野路給水所(町田市小野路町2637、敷地面積約2・5f)は多摩地区の水道事業が都営に一元化される以前に町田市が整備し、1968年に完成した。町田市北部エリアに配水している。
 既存の配水池は鉄筋コンクリート造で3池あり、容量は▽7000立方b▽6200立方b▽5800立方b―の合計1万9000立方b。
 給水所の運営を続けながら3池を順次撤去し、容量2万立方bの配水池を新たに整備する。基本設計で配水池の数や配置、工事工程・期間、概算工事費などを検討する。配水区域の再編によって使用しなくなったポンプ棟は撤去する。
 また、災害時や事故時でも機能を維持できるよう、送水管の新設についても基本設計で検討する。現在、小野路給水所への送水管は町田線の1系統。多摩丘陵幹線(内径1500_)からの送水管を新設して2系統化を図る。多摩卸売市場前交差点(多摩市永山7丁目)付近〜小野路給水所間の道路下に延長約1・5`の管渠を敷設することを想定し、埋設物調査などを通じてルートの適否を探るとともに口径や工法を絞り込む。
 基本設計の業務委託先は希望制指名競争入札で決める。土木設計の競争入札参加有資格者から7月9日まで希望申請を受け付けて、8月19日に開札する。提供:建通新聞社