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建通新聞社(東京)
2021/12/16

【東京】目黒区 小中学校建て替え5校の計画明らかに

 目黒区は、学校施設更新計画に基づき、2021〜50年度の30年間で建て替える26校の小中学校のうち、最初の5校の建て替え検討内容を明らかにした。計画の第1期に当たる21〜30年度は、地区ごとに更新順位が高い9校の建て替えに着手する予定で、向原小を皮切りに、統合を予定している第七中・第九中、第八中・第十一中、鷹番小、大岡山小の順に行う。
 残る4校の建て替え順についてはこれから検討する。対象は駒場小、田道小、下目黒小の他、東山中、不動小、油面小、原町小、第十中のうちのいずれか1校としている。
 建て替えは、基本構想・基本設計・実施設計を2年間、解体、仮設校舎の建築を含む建設工事を4年間で進めていく。年度当たりの区の財政負担を平準化し、学校施設全体を適切に建て替えるため、工事は毎年1校ずつ着手し、同時に本体工事が進むのは年に4校とする。
 建て替えの1校目に当たる向原小は、22年4月に基本構想をまとめ、施設の配置や必要諸室を検討し設計概要を図面化。同年10月に基本設計、23年4月に実施設計に着手する計画だ。設計業務は、年内にも公募型プロポーザルで公告する。24〜27年度に仮設校舎の建設や既存校舎の解体、新校舎の建設工事などを行う予定。仮設校舎を敷地内に建設する居ながら工事となる。28年度以降は校庭整備に入る。給食は自校調理を継続する他、一緒に建て替える体育館は新たな建物が完成するまで既存体育館を使用する方針だ。
 向原小以降に建て替える小中学校でも、公募型プロポーザルで設計を委託する方向で検討を進めている。
 南部地区の第七中学校・第九中学校と西部地区の第八中学校・第十一中学校は、それぞれどちらか一方に統合し、2校となる。2校の建て替えは同時期に並行して行う。22年9月ごろまでに建て替える校舎を決定し、23年度に設計を始める。24年度は、25〜26年度に新設中学校の校舎として暫定的に使用する既存校舎を改修する。25年度は、改修した校舎での新設中学校の開校と、建て替える校舎の解体・建設工事の着手を予定している。
 建て替えの4校目となる鷹番小は、24年4月に基本構想をまとめ、同年10月に基本設計、25年4月に実施設計を行う。解体・本体工事などは26年度に着手する予定。
 5校目の大岡山小は、移転による建て替えを検討している。児童数増加のため校舎の確保が課題だが、狭小敷地であることに加え、建築制限も建ぺい率50%、容積率100%と厳しい。そこで、現状敷地で建て替える案と、移転して建て替える案を考えている。
 現在の敷地で建て替える場合は、第八中・第十一中の統合で改修した暫定校舎を一時的に利用。その間に、既存の大岡山小を解体し、建て替えを進める。移転する場合は、統合後の第八中の跡地に大岡山小を建設する。どちらの案で建て替えるかこれから検討を進め、26年4月に基本構想をまとめる。同年10月に基本設計、27年4月に実施設計に入る。解体・建設工事の着手は28年度を予定している。提供:建通新聞社