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建通新聞社(東京)
2022/01/17

【東京】隈研吾事務所を選定 小平市

 小平市は、「中央公民館、健康福祉事務センター、福祉会館の更新等に係る基本・実施設計」の委託先を選ぶ公募型プロポーザルで、隈研吾建築都市設計事務所(港区)を優先交渉権者に決めた。契約金額は2億7000万円。契約期間は2025年3月14日。
 プロポには9者が応募。一次審査を通過した4者の提案の審査し、「フロントローディング(課題検討の前倒し)による柔軟な設計工程」「3D技術によるデザイン・技術・環境の融合」などを提案して合計点の最も高かった同社を最優秀とした。
 西武線の線路や道路を隔ててそれぞれ別の敷地に立つ▽中央公民館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ3985平方b・1964年建設)▽健康福祉事務センター(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1623平方b・66年建設)▽福祉会館(鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ4454平方b・71年建設)―の3施設が老朽化したため、これらを解体除却し、各施設が持つ機能を複合化した「新建物」を整備する。
 それぞれの施設が立地しているエリアを一体的に捉え、仮設建物を活用した配置計画に基づき再整備を進める。
 施設の想定規模は延べ8000平方b以内(隈研吾事務所の提案では約7700平方b)。構造や階数は今後、設計者の提案を踏まえて詰める。
 予定工事費は約48億円で、2025年10月から27年4月までの19カ月で新しい施設の建設と隣接する建物の改修を実施。その後、既存建物の解体に着手する。中央公民館と福祉会館は27年5月、健康福祉事務センターは28年4月から解体工事に入る予定で、工期は全て10カ月間を見込む。一方、対象エリアの外構工事は29年2月に着工する予定だ。
 基本設計(約19カ月)と実施設計(約18カ月)、既存施設の解体設計の他、対象エリア外の外構整備設計なども今回の業務に含める。
 整備場所は小川町2ノ1216他。提供:建通新聞社