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建通新聞社(東京)
2022/04/25

【東京】都 新青山葬儀所、公共事業で設計スタート

 東京都建設局は新しい青山葬儀所を鉄骨造平屋約2500平方bの規模で計画するとともに、従来型の公共事業で整備する方針を固めた。基本設計に着手するため、4月中に希望制指名競争入札の手続きを開始する。実施設計や工事を経て2025年度中のオープンを目指す。
 青山葬儀所は青山霊園の一角に当たる港区南青山2ノ33ノ20(敷地面積約9500平方b)にあった。最初の施設は1953年の完成で、その後74年に改築した施設も旧耐震基準で建てられ、老朽化が進んだため2021年4月に利用を休止。全ての施設を解体撤去して、敷地内で建て替えることになった。
 建設局がまとめた概要によると、新しい青山葬儀所のコンセプトは▽大規模な葬儀を行える格式▽宗教色がなく厳粛な雰囲気の中で葬儀を行える▽時代の変化にも対応する柔軟性―の三つ。ユニバーサルデザインに対応した動線・施設を整備して、遺族・参列者に配慮した機能の充実を図るとともに、葬儀規模に合わせて柔軟な利用ができる式場とする。帰宅困難者支援施設をはじめとした防災機能の強化も図る。
 これらの機能を持つ新施設の規模は鉄骨造平屋約2500平方bで、旧施設(1948平方b)よりも大きくなる。旧施設の解体工事は津久波・宮本JVが4月21日までの工期で手掛けた。
 21年度時点の検討では、PPP/PFIや設計・施工一括発注方式(DB)などを含めた民間活力の導入可能性を調査。ただ、スケールメリットなどの面から効果が得づらいと判断し、従来型の公共事業で整備することにした。提供:建通新聞社