トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2022/06/09

【東京】都 葛西臨海水族園、既存の改修プラン検討

 東京都建設局は葛西臨海水族園の既存施設の利活用に向けて改修プランを検討する。新水族園への機能移転によって不要となる設備や水槽の撤去・改修方法をまとめるとともに、利活用の案に応じた改修計画を具体化していく。これに伴う業務の委託先を6月中に決めて作業を進める。また、利活用に関わる調査業務の委託先をさんぽみち総合研究所(文京区)に決めた。いずれの業務も2022年度末までに成果を得て、後続の展開に備える。 
 葛西臨海水族園(江戸川区臨海町6)の既存施設は完成から30年以上がたち老朽化しているため、敷地内にPFI手法で新施設(28年3月開業予定)を整備して機能を移す。新施設の整備と並行して利活用に向けた事業性や採算性を調査することにしている。
 既存施設は著名な建築家である谷口吉生氏が設計を手掛けた。そのうち本館(鉄筋コンクリート造3階建て延べ1万2727平方b)とゲート棟(鉄筋コンクリート造平屋360平方b)が利活用の検討対象だ。
 「公園施設(葛西臨海水族園)改修検討」と題した業務委託の中で、これらの既存施設と付帯設備の劣化度を含めた現況を把握して、移転によって不要になる設備や水槽、外構などの撤去・改修方法をまとめる。また、利活用の中身によって改修方法や工期が異なってくることから、都が示す案に応じた改修計画を立案して概算費用を算出する。利活用の開始後に20年間運営することを前提にした躯体や設備の補修計画も検討する。
 業務の委託先を決めるため希望制指名競争入札の手続き中。都市計画・交通等計画のAまたはBのうち、公園・レクリエーション施設計画に登録がある競争入札参加有資格者から6月10日まで希望申請を受け付けて、6月29日に開札する。23年3月17日を期限に成果を得る。
 一方、さんぽみち総合研究所が担当する調査業務では、既存施設を利活用する上での事業条件を検討。施設用途や運営主体、事業期間、事業スキーム、収支予測などの案を整理して実現可能性を検証する。23年3月17日が履行期限となっている。提供:建通新聞社