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建通新聞社(東京)
2022/06/17

【東京】都 広尾病院等整備、PFI特定事業に選定

 東京都病院経営本部は6月16日、「広尾病院及び広尾看護専門学校整備等事業」をPFI法に基づく特定事業に選定した。総延べ床面積約5万5600平方bの新施設の設計・工事と維持管理、運営などを民間事業者に任せることで、都が従来の分離分割発注方式で事業を実施した場合に比べ、財政負担を約2・2%縮減できる効果が期待されるとしている。7月1日設立予定の東京都立病院機構(独立行政法人)に事業を引き継いだ後、同機構が7月中に総合評価一般競争入札を公告して事業者選定手続きを進める見通し。2023年2月の落札者決定と同年4月の事業契約締結を目指す。事業期間は43年3月31日まで。
 広尾病院と広尾看護専門学校の所在地は渋谷区恵比寿2ノ34ノ10(敷地面積約2・2f)。災害医療の展開に必要なスペースの不足や老朽化などに対応するため、PFI手法を用いて敷地内で段階的に改築する。
 実施方針などによると、新施設は▽広尾病院=地下1階地上9階建て延べ床面積4万6200平方b程度(407床、1日当たり外来850人程度)▽職員宿舎=4階建て延べ床面積1900平方b程度(36室)▽広尾看護専門学校=6階建て延べ床面積7500平方b程度(学生数240人程度)―で総延べ床面積約5万5600平方b。BTO方式による新施設などの整備や維持管理・運営に加え、RO方式による既存病院などの改修とサービス提供も手掛けてもらう。
 主な施設の引き渡し時期は、仮設棟が25年12月31日、新病院の西側が28年4月30日、新病院の東側が31年1月31日、新看護学校が32年10月31日となっている。提供:建通新聞社