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建通新聞社(東京)
2022/11/09

【東京】都 基本設計はパシコン 目黒川調節池

東京都は「目黒川流域調節池(仮称)」の基本設計業務をパシフィックコンサルタンツ(千代田区)に委託する。財務局がプロポーザル方式で特定し、11月7日の見積もり合わせで同社が提案した1億8160万円での契約を決めた。目黒川の上流3支川をつなぐ延長4・2`のシールド本管トンネルで約47万立方bの貯留量を確保するとともに、工事中の「環状七号線地下広域調節池」に接続させる計画。2023年度末までに業務の成果を得て、関係者協議や都市計画決定手続きなどに備える。
 調節池のシールド本管トンネルは世田谷区上馬5丁目〜杉並区和泉1丁目地内間に延長4・2`、内径12・5bの規模で構築。北沢川、烏山川、蛇崩川の3支川それぞれに取水施設を設け、連絡管を介して導水する。
 蛇崩川付近に内径約26・6b、深さ約71bの発進立坑を設けて掘り進め、工事中の環状七号線地下広域調節池と地中接続させる。この他、2カ所の連絡管立坑や各立坑付近への管理棟の整備などを予定している。
 今回の業務を通じ、各施設の諸元を設定して概略工期と概算工事費を算定。一部区間の先行供用開始を視野に入れながら、全体の施工計画を練る。24年2月29日までに成果をまとめてもらう。
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 「環状七号線地下広域調節池」は、石神井川区間(延長5・4`、貯留量68万立方b)を25年度の取水開始を目指して工事中。すでに運用している「神田川・環状七号線地下調節池」(4・5`、54万立方b)と「白子川地下調節池」(3・2`、21・2万立方b)をシールドトンネルで連結し、総延長13・1`、貯留量143万立方bの施設となる。目黒川流域の調節池とも連結すれば、全体で貯留量約190万立方bの施設が完成。流域を超えて相互に調節池の容量を融通できるようになる。提供:建通新聞社