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建通新聞社(東京)
2022/11/11

【東京】首都高 新京橋連結路の構造・施工法を検討

 首都高速道路会社は新京橋連結路の地下区間整備に向けて構造や施工法の検討を始める。業務を開削トンネル(税抜き業務規模1億4400万円)とシールドトンネル(1億4200万円)の構造別に委託するため、11月10日に公募型プロポーザルの手続き開始を公示した。それぞれトンネル設計の競争参加有資格者から11月28日まで参加表明書、2023年2月1日まで技術提案書を受け付けた上で、2月15日を期限に見積書の提出を求めて同日開封する。いずれも24年度の早い段階で業務成果を得て工事を発注することになりそうだ。
 新京橋連結路(中央区)は八重洲線と都心環状線・築地川区間を結ぶ延長約1・1`、往復2車線の自動車専用道路。都心環状線・日本橋区間(千代田区〜中央区)の地下化による大型車交通の増加を見据え、耐荷重などの制約を抱える東京高速道路(KK線)の主な交通機能を転換するため整備する。
 八重洲線側の約1`が地下区間のトンネル構造(開削約0・2`、シールド約0・8`)、築地川区間側の約0・1`が擁壁構造となる。関連して出入り口の整備や換気所の造り替えも行う。
 概算事業費1100億円(うち開削工200億円、シールド工330億円)で、首都高と東京都の合併施行を想定。都市計画や環境影響評価の手続き中だ。日本橋区間の地下ルートとともに35年度の供用開始を予定している。
 地下区間を巡っては日本シビックコンサルタント(千代田区)が23年5月4日を期限に概算設計を手掛けている。
 今回の業務は開削トンネル、シールドトンネルのいずれも「構造及び施工法検討」と題して委託する。
 このうち開削トンネルの業務は▽本線の延長約200b(幅約30b×高さ約11b、最大掘削深さ約17〜25b)▽シールドトンネル発進立坑の延長約20b(幅約35b×高さ約30b、掘削深さ約30b)▽路内換気所の延長約65b(幅約30〜60b×高さ約20〜40b、掘削深さ約40b)▽出口と入り口の延長約150〜220b(それぞれ幅約8b×高さ約8b、最大掘削深さ約8〜20b)―などが対象。躯体寸法の縮小を念頭に実施設計相当の構造検討や施工法の検討などを行う。
 一方、シールドトンネルの業務では、延長約800b(外径約12b)の横並列2本について、覆工や内部構築、到達部を対象とした実施設計相当の構造検討と施工法の検討などを実施。マシンの組み立てから発進・到達、内部構築までの施工計画を立案する。
 これらを踏まえ、各業務で全体施工計画図や概略工程表、関係機関協議用資料、3次元モデルなどを作成する。履行期間は開削トンネルが420日、シールドトンネルが480日となっている。提供:建通新聞社