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建通新聞社(東京)
2022/12/01

【東京】東大 駒場図書館増築PFIへ助言業務

 東京大学は駒場図書館の増築に関わるPFI事業のアドバイザリー業務を委託するため、11月30日に簡易公募型プロポーザルの手続き開始を公示した。BTO方式で延べ床面積約7400平方bの2期施設の設計や建設、既存の1期施設を含めた維持管理などを民間に任せる計画。「建築関係設計・施工管理業務」または「その他コンサルティング業務」の競争参加有資格者から12月12日まで参加表明書、2023年1月12日まで企画提案書を受け付けて、1月20日を期限に特定通知する。23年3月に実施方針を策定し、7月の特定事業の評価・選定を経て、8月〜24年1月の入札手続きでPFI事業者を決める予定だ。
 駒場図書館は駒場Tキャンパス(目黒区駒場3丁目)に立地。鉄筋コンクリート造地下1階地上5階(運用上は地下2階地上4階)建て延べ8651平方bの1期施設となっており、香山壽夫東大名誉教授が基本設計、久米設計(江東区)が実施設計を手掛け、清水・三星・小川JVの施工で02年3月に完成した。
 同キャンパス内に散在する資料を集約・統合し、アーカイブ化の加速と利便性の向上を図るため、PFI事業で隣接地に2期施設を増築。地下1階地上4階建て延べ床面積7408平方bの規模で、図書館スペース(開架書架・集密書庫、ラーニングコモンズ、閲覧室など)に6890平方b、多目的スペースに518平方b(任意の福利厚生スペース約50平方bを含む)を割り当てることを考えている。
 事業期間は24年4月〜39年3月の15年間(施設整備3年、維持管理12年)を想定。1期施設の維持管理も事業に取り込むことで、図書館全体の維持管理の効率化や財政負担の縮減が可能になると見ている。
 今回のアドバイザリー業務は事業に対する助言・提言や書類・文書作成の支援と2期施設の基本計画が内容。23年3月31日を期限に実施方針の策定までの手続きに関わってもらう。別途、23年度に特定事業の評価・選定やPFI事業者の入札といった手続きに関する業務を随意契約で委託する予定でいる。提供:建通新聞社