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建通新聞社(東京)
2023/03/08

【東京】広町地区開発 竹中で本格着手 延べ26万

 JR東日本(渋谷区)は、「大井町駅周辺広町地区開発(仮称)」を、竹中工務店(江東区)の施工で4月に本格着手する。大井町駅前の土地区画整理事業地内に、総延べ床面積約26万平方bの大型複合施設などを建設。設計はJR東日本建築設計(渋谷区)が担当した。2025年度末の開業を目指す。
 主な所在地は品川区広町2丁目、大井1丁目。大井町駅の西側に隣接するA―1地区には、低層部を一体とする2棟構成で、鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造地下3階地上26階建て延べ約25万平方bの施設を新築。敷地面積は2万2300平方b。オフィスや商業施設、ホテル、賃貸住宅を用途とする。
 A―2地区では、鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造地下2階地上2階建て延べ約9100平方bの商業施設、駐車場を整備。面積約4600平方bの広場も設け、災害時には広域避難場所として機能する。
 オフィスは高層階の基準階賃室面積が約5000平方bで、東京南エリアでは最大規模となる約12万4000平方bの床面積を確保。低層部には地域の新しい働き方を支援するオフィスサポート機能も備える。アウトモール型の商業施設にはシネマコンプレックスなどが入居し、施設面積は約1万9700平方bとなる計画。
 ホテルには、客室285室を備え、レストランやラウンジの他、屋上にルーフトップバーを設ける。賃貸住宅の戸数は290戸で、共用部には開放的なエントランスやワークラウンジを配置する。駐車場はA―1地区に369台分、A―2地区に106台分を整備する。この他、周辺の高低差に対応した重層的な歩行者デッキを設置し、東西軸のアクセス性を高め、駅としながわ中央公園方面のエリアをつなぐ。
 大井町駅東口駅舎でも改良工事を実施。人工地盤の増設によるコンコースの拡張と既存施設の改良により、計画地に直結する「広町改札(仮称)」や「北口(仮称)」を新設する。広町改札前には広場を設けることで、滞留空間を拡張する。加えて、りんかい線から計画地へのアクセス通路や、JR線ホームについても改良を行い、利便性の向上と混雑の緩和を図る。
 運営会社は、オフィスがJR東日本ビルディング(渋谷区)、商業がアトレ(渋谷区)、ホテルが日本ホテル(豊島区)、賃貸住宅がジェイアール東日本都市開発(渋谷区)。提供:建通新聞社