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建通新聞社(東京)
2023/03/31

【東京】都 有明アーバンPFIは東京建物グループ

 東京都生活文化スポーツ局はPFI手法による「有明アーバンスポーツパーク整備運営事業」で、東京建物が代表のグループを事業候補者に決めた。都が先行整備するスポーツ施設の一部改修と、店舗や屋外アスレチック、広場などの新たな整備を計画。6月に事業契約を結んだ後に設計と工事を進めてもらう。都の見込みよりも工期を約5カ月短縮し、2024年10月に開業する予定だ。
 計画地は江東区有明1ノ7ノ2にある有明北1―1地区の面積3万1204平方b。このうち都がスポーツ施設を先行整備する「大会レガシーゾーン」に1万4465平方b、事業者提案で多目的施設を整備する「多目的ゾーン」に1万3131平方bを充てる。
 都が大会レガシーゾーンに先行整備するスポーツ施設などの任意改修と維持管理・運営(RO方式)、事業者による多目的ゾーンの基盤施設整備と維持管理・運営(BTO方式)や、建築面積約4800平方bを上限とする多目的施設の整備と維持管理・運営(BOO方式)をPFI手法で実施する。
 プロポーザル方式の審査を経て、東京建物が代表企業、TSP太陽と日テレアックスオンが構成企業のグループを事業候補者に決定した。
 同グループの提案概要を見ると、多目的ゾーンにはカフェやレストラン、屋外アスレチックを整備する他、近接地にある「新豊洲Brilliaランニングスタジアム」を移設・再利用する方針だ。
 TSP太陽が設計・施工・工事監理を一括して担当。ランニングスタジアムの再利用に加え、規格建築を活用した施工効率の向上などを通じて約5カ月の工期短縮が可能とした。これにより都が募集要項の公表時に想定していた25年3月の開業時期を24年10月12日に前倒しする。
 都が先行整備する施設の建築工事もTSP太陽が手掛けている。スケートボード施設や屋内ボルダリング棟、3×3バスケットボールコートなどを整備して、24年4月に先行開業する予定となっている。提供:建通新聞社