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建通新聞社(東京)
2023/05/17

【東京】都 国道254号BP接続道で対策検討

 東京都都市整備局は、埼玉県による国道254号和光富士見バイパスの延伸事業に伴う都内方面への交通量増加を見越し、都県境にある接続道路の対策を検討する。幅員の拡幅や交差点への右折レーン設置などが考えられる中で、調査業務を5月下旬に委託して、将来的な交通量を推計した上で都としての方針を固める。これまでの道路計画案に検討結果を反映させる形で、2024年3月15日までに成果をまとめてもらう。県などとの協議を踏まえて対策を決める考え。
 国道254号バイパスは埼玉県富士見市下南畑と和光市新倉(東京外環自動車道和光インターチェンジ)を結ぶ延長約6・9`区間。国道254号の混雑緩和や外環道とのアクセス強化に向けて県が整備を進めている。和光市寄りの第1期整備区間(延長約2・6`)はすでに開通済みで、残る第2期区間(延長約4・3`)は23年度内の開通を目指している。
 さらに、20年3月には国道254号バイパスを外環道以南(都内方面)へと約1・6`延伸する都市計画変更決定を行った。延伸区間の一部は、和光北インター東部地区(和光市)の土地区画整理事業の計画区域の中央を貫いている。夏ごろの組合設立認可に向けて検討が進んでおり、その一環として25年度に同路線の工事が始まるもよう。
 一方、都でも「東京における都市計画道路の整備方針(第4次事業化計画)」で都県周辺を「新たな都市計画道路の検討」に指定して、都県をつなぐ道路網の連携強化を図るための検討を進めてきた。
 県の動きを踏まえ、延伸により接続路線でも交通量の増加が見込まれるため、今回の業務を通じて都側の道路への影響を調査し対策を練る。対象は高島通り(板橋区美園2丁目他)の延長約1`、幅員20b。幅員の拡幅や交差点への右折レーンの増設、遮音壁の設置などが対策工として考えられる。最新の道路交通センサスを踏まえて将来的な交通量を推計した上で最適な対策を選び、これまでに作成した道路計画案を修正する。延伸事業の進捗や埼玉県側の進捗も見ながら都県間で連携し、対象区間の整備方針を決める。
 これに伴う調査業務の委託先を希望制指名競争入札で決めるため、財務局が5月9日に手続きを開始し、同月12日まで希望申請を受け付けていた。5月22日に開札する予定で、24年3月15日までに成果を得る。提供:建通新聞社