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建通新聞社(東京)
2023/07/03

【東京】品川駅西口 駅広デッキ整備へ詳細設計

 国土交通省東京国道事務所は国道15号の品川駅西口基盤整備で、駅前広場となるデッキのうち北側の建設に向けて詳細設計をスタートさせる。上部工と橋脚、基礎工、アクセス路の対象ごとに業務を3件に分けて、7月3日に簡易公募型プロポーザルや簡易公募型競争入札(総合評価方式)を公示。それぞれ土木関係建設コンサルタントの競争参加有資格者(単体、JV)から7月中に参加表明書と技術提案書を受け付けて、8月下旬に委託先を決める。いずれも9月下旬から2024年6月下旬の履行期間で成果を得て工事に備える。27年の完成を目指す。6月30日には国交省関東地方整備局と関係自治体が事業推進会議を開き、駅前広場のデザインコンセプトや設計などの進め方を確認した。
 品川駅西口基盤整備(港区高輪2〜4丁目)は事業費約800億円を投入し、国道15号を延長約2`にわたって拡幅(33b→55b)するとともに、道路の上に駅前広場となる面積約2f(延長約400b、幅55b)のデッキを北側、南側の順に整備する。
 国道15号の上部空間を「ミチウエ」として活用し、屋根に守られた駅前を「スクエア」と位置付けて日本の顔となる空間を創出するもので、道路上の空間利用としては国内最大。時代のニーズに応える品川らしさを追求する他、港区高輪3丁目地区の開発と連携してグリーントランスフォーメーションにも取り組んでいく方針だ。
 詳細設計3件のうち、駅前広場の北側デッキの上部工と橋脚を対象とする業務は簡易公募型プロポーザルで委託先を選ぶ。参加表明書と技術提案書を7月24日まで受け付けて、8月23日に特定する。上部工は面積約1fの3径間連続鋼床版箱桁橋。橋脚は口径1500〜1700_、高さ6bの鋼製43基で、うち15基は直接基礎とする。
 また、駅前広場の北側デッキの基礎工とアクセス路の業務については、それぞれ簡易公募型競争入札(総合評価方式)で委託先を選定する。いずれも参加表明書を7月13日、技術提案書を7月31日まで受け付けて、8月28日に開札する。基礎工は、直接基礎以外の鋼製橋脚のための深礎15基と場所打ち13基が対象。アクセス路に関しては▽東側33b▽西側49・6b▽クルドサックアクセス路57・9b―の上部工3基、橋台3基(直接基礎1基)と橋台基礎2基、口径1100〜1300_で最高高さ6bの鋼製橋脚と橋脚基礎各5基が対象で、橋台・橋脚のいずれも直接基礎以外は全て場所打ちとする。
 デッキなどに続き、広場の建屋と屋根を対象とした建築設計も早期に進める方針。また、建屋やデッキ全体の管理・運営に関するサウンディング調査を実施して、民間活力の導入につなげる。
 予備設計はパシフィックコンサルタンツ(千代田区)が担当した。提供:建通新聞社