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建通新聞社(東京)
2023/08/17

【東京】首都高 常盤橋換気所、2・2万m2に改築

 首都高速道路会社は常盤橋換気所の改築に伴う実施設計を始める。延べ床面積約2万2000平方bの新施設を建設し、換気設備や事務所を収めることを想定している。業務の委託先を選ぶため、8月16日に「(改費)高速都心環状線(日本橋区間)他換気所実施設計」と題して公募型プロポーザル(標準タイプ)の手続き開始を公示。建築設計の競争参加有資格者から8月31日まで参加表明書、9月21日〜10月31日に技術提案書をそれぞれ受け付けて審査を進め、11月15日に見積書を開封する。鍛冶橋換気所の改築に関わる基本設計の深度化検討を含め、税抜き業務規模を2億7200万円と設定した。履行期間1000日で成果を得て工事などに備える。
 常盤橋換気所は千代田区大手町2丁目の日本橋川沿いに立地する八重洲線の施設。付近の都心環状線を地下化する大規模更新事業(日本橋区間、2015〜40年度)の一環として改築する。
 千代田区大手町2ノ5(地番)の敷地2472平方bを計画地とし、鉄骨鉄筋コンクリート造地下4階地上14階塔屋1階建て延べ約2万2000平方b(地下約5100平方b、地上1万6900平方b)で、最高高さ約72bの新施設を建設。8階までトンネル換気機能を持つ設備を置き、9〜14階を事務所フロアにすることを想定している。環境への配慮を念頭に実施設計を進め、意匠・構造・設備の図面や概算工事費を含む各種計算書などをまとめる。
 一方、鍛冶橋換気所は千代田区丸の内1丁目の鍛冶橋交差点付近に立地する八重洲線の施設。新たな都心環状ルートとなる新京橋連結路の整備(35年度供用開始予定)で機能の拡充が必要なため改築する。
 千代田区丸の内2ノ27(地番)の敷地668平方bを利用して、鉄筋コンクリート造地下4階地上7階塔屋1階建て延べ約7350平方b(地下約4310平方b、地上3040平方b)で、最高高さ約40bの新施設を建設することを想定。基本設計の深度化検討を行う中で、図面や各種計算書などを作る。24年8月に業務の一部を完了させる予定だ。
 今回の業務の前段となる「(改費)高速都心環状線(日本橋区間)他換気所基本設計(その2)」はパシフィックコンサルタンツ(千代田区)が21〜22年度に手掛けていた。提供:建通新聞社