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建通新聞社(東京)
2023/09/06

【東京】衆院 施設整備に15億余 九段宿舎を検討

衆議院は2024年度予算の概算要求で、施設整備経費(PFIを除く)を15億5400万円とした。前年度に比べ7・1%減。業務関係では、九段議員宿舎(仮称)の整備検討などで4700万円、国会議事堂本館の改修計画検討他で5400万円を求めた。工事関係では▽空調機整備=3億6700万円▽テレビ中継放送施設整備=1200万円▽議員会館施設整備=6億3000万円▽本会議場照明改修整備=1億5700万円▽本館シャンデリア分解等整備=2000万円▽本館会議場内装改修整備=5600万円―を要求している。
 整備検討の業務費などを求めた九段議員宿舎は、かつて千代田区富士見2ノ14ノ3にあった。耐震構造の問題から08年に閉鎖して建物を解体し、現在は更地(面積8740平方b)。千代田区が一部を借り受け、土・日と祝日に子供の遊び場として開放している。
 跡地を利用して新たな議員宿舎の計画を立案するため、18年度に梓設計(大田区)で調査・検討を進めていた。
 24年度は▽施設計画の諸条件整理▽概算事業費の算定▽事業手法の検討▽地盤調査などの敷地調査▽埋蔵文化財の試掘調査―を進める方針だ。
 一方、改修計画検討他の業務費を要求した国会議事堂本館(千代田区永田町1ノ7ノ1)は、鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ5万3464平方bの規模で、1936年11月に完成。2020〜22年度に参議院と合同で大地震後の業務継続を目的とする耐震診断を実施した結果、一部に耐震改修が必要と判定されたことから、日建設計(千代田区)で構造体の耐震改修基本計画を検討中だ。
 24年度は引き続き非構造部材の耐震改修基本計画などを検討していく考え。提供:建通新聞社