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建通新聞社(東京)
2023/11/24

【東京】都 東京芸術劇場を大規模改修 計画策定へ

 東京都生活文化スポーツ局は東京芸術劇場(豊島区)の大規模改修を検討している。延べ床面積5万平方b超の施設で、竣工から32年が経過して特に設備面で劣化が確認されているという。改修の与条件を整理する業務の委託先を希望制指名競争入札で決める。都市計画・交通等計画A〜Bの競争入札参加有資格者から11月28日まで希望申請を受け付けて、12月14日に開札する予定。2024年3月19日までに成果をまとめて改修基本計画の策定に生かす。財務局の「第三次主要施設10か年維持更新計画」によると、25〜27年度の基本設計着手を見込んでいる。
 東京芸術劇場(豊島区西池袋1ノ8ノ1)の規模は鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下4階地上11階建て延べ5万1394平方b。コンサートホール(大ホール、客席数1999席)やプレイハウス(中ホール、客席数834席)、シアターイースト・ウエスト(小ホール)をはじめ、展示室、リハーサル室、レストランなどで構成する。
 今回の業務では、施設の立地条件や地域特性、周辺状況などの資料を集めるとともに、施設の与条件を整理して改修計画の実現性を検討する。改修による効果もまとめて、今後策定する「仮称『東京芸術劇場(6)改修基本計画』」の基礎資料として役立てる。資料収集に当たっては、前回の大規模改修以降に既存不適格となった内容も調査する。
 20年度にセントラルコンサルタント(中央区)が施設全体の劣化診断調査を行い、保全計画を作成した。
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 新築時の設計を芦原建築設計研究所(千代田区)が、施工を大成・間・安藤・西武・日本国土・地崎・古久根・城北協JVが手掛けて1990年に完成した。2011年〜12年には松田平田設計(港区)の設計、奥村・近藤JVの施工で1回目の大規模改修工事を実施。設備を更新するとともに、ホールやアトリウムを一新した。24年6月〜25年7月にも設備更新工事を予定している。提供:建通新聞社