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建通新聞社(東京)
2024/01/30

【東京】都 井草高、大泉特支で来年度に基本設計

 東京都教育庁は都立学校の整備で、2024年度に井草高校と大泉特別支援学校(いずれも練馬区)の改築に伴う基本設計をスタートさせる。また、八王子盲学校(八王子市)の改築で既存校舎の解体工事に着手する他、墨田地区第二特別支援学校(仮称、墨田区)と北多摩地区特別支援学校(仮称、東大和市)の創設に向けて新築工事を始める。
 井草高校の所在地は練馬区上石神井2ノ2ノ43の敷地面積約2万4590平方b。既存施設は▽北校舎棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ4625平方b、1963年完成)▽西校舎棟(同造3階建て延べ2624平方b、84年完成)▽体育館棟(同造3階建て延べ2812平方b、74年完成)―など。これらを解体撤去して1万2741平方bの新施設を建てるとともに、管理棟に改修を施す。2021年度に計画総合研究所(渋谷区)が基本計画を手掛けた。
 24〜25年度に基本設計、26〜27年度に実施設計を進める。また、26年度以降に既存校舎などの解体工事を進め、28年度からの改築・改修工事に備える。
 大泉特別支援学校の所在地は練馬区大泉学園町9ノ3ノ1の敷地面積1万5000平方b。1980年に完成した校舎棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ8206平方b)と体育館棟(同造2階建て延べ773平方b)を全面改築して、延べ床面積約8979平方bの新施設を建てる。2022年度に田中雅美建築設計事務所(新宿区)が基本計画を担当した。
 24〜25年度に基本設計、25〜27年度に実施設計をまとめる。並行して27年度に既存施設を解体し、28年度に改築工事に着手する予定となっている。

《特支3校の工事に着手》

 八王子盲学校では、八王子市台町3ノ19ノ22の敷地面積9842平方bに立地する施設の全面改築を計画。対象は▽校舎棟1(鉄筋コンクリート造3階建て延べ2650平方b、1971年完成)▽校舎棟2(同造3階建て延べ2362平方b、77年完成)▽体育館棟(同造2階建て延べ610平方b、78年完成)▽プール棟(同造平屋79平方b、79年完成)―となっており、新施設の規模は1万0486平方bを見込む。松田平田設計(港区)が12月13日までの納期で実施設計を進めている。
 グラウンドに仮設校舎を設置した上で、9月から1年間をかけて解体工事を実施。2025年第3回都議会定例会の承認を得て25年10月にも改築工事を開始する。28年4月の開校を目指す。
 墨田地区第二特別支援学校は墨田区墨田5ノ310の都有地に新築する。墨田五丁目運動広場として利用している場所で、敷地面積は1万3748平方b。総延べ床面積1万5840平方bの規模を想定し、山下設計(中央区)で4月5日までに実施設計を完了させる。
 24年第3回都議会定例会の承認を得て12月〜27年2月に新築工事を実施し、同年4月に開校する予定となっている。
 北多摩地区特別支援学校は東大和市向原3ノ10ノ1の都有地に新築する。都営住宅の建て替えで創出した面積約1万8185平方bの敷地だ。計画規模は延べ床面積約2万0927平方b。石本建築事務所(千代田区)が9月30日までに実施設計をまとめる。24年第3回都議会定例会に新築工事の契約案を諮り、10月〜27年2月の工期で施工を進めて27年4に開校するスケジュールを予定している。
 
《来年度予算案に401億円》

 都教育庁は24年度の当初予算案で「都立学校施設整備」に401億3200万円を計上。このうち「高等学校施設整備」に192億4200万円、「特別支援教育に伴う施設整備」に182億0800万円を充てる。
 改築に向けて実施設計中の高島高校(板橋区)については24年度内の仮設校舎リース契約を目指している。提供:建通新聞社