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建通新聞社(東京)
2024/02/15

【東京】都 境川中流第三調節池 27年度本体工

 東京都建設局は、町田市に整備する境川中流第三調節池(仮称)について、2024年度から準備工事などを進め、27年度に本体工事をスタートさせる予定でいる。約5万立方bの貯留量を確保するため、ニューマチックケーソン工法で地下箱式の本体を構築。越流堤や管理棟も整備して、35年度の完成を目指す。
 境川は城山湖(相模原市緑区)付近を源に、都と神奈川県の境を南に流下して相模湾に注ぐ、流域面積約211平方`、延長約52`の2級河川。このうち都は、町田市内の約10・5`区間を管理している。都と神奈川県、横浜市が15年に策定した「境川水系河川整備計画」では、都管理区間に約76万立方b分の洪水調節施設を設けることになっている。
 今回の調節池は、境川右岸の町田市木曽西地内にある都有地約3000平方bを利用して整備する。長さ約60b・幅約35b・深さ約50bの地下箱式で、排水ポンプや換気設備、監視制御装置を配置。上部には2階建ての管理棟を建設する。
 23年度は建設技術研究所(中央区)が詳細設計と補足設計を進めている。
 工事スケジュールを見ると、24年度から仮囲いの設置や樹木調査といったヤード造成に伴う準備工事を実施。25年度には防音壁と仮設桟橋の設置に向けた準備工事に着手する。
 27〜32年度の6カ年で調節池本体を築造。32年度に越流堤、33年度に管理棟と機電の工事に取り掛かり、35年度に完了させる。工程に応じた分離・一括などの発注方法については検討中だ。
 境川では、容量約15万1000立方bの境川金森調節池(町田市金森6丁目地内)と、同約4万9000立方bの境川木曽東調節池(町田市木曽東2丁目地内)の整備工事を実施中。ともに地下箱式で、25年度の運用開始を見込む。また、町田市森野1〜6丁目の区間に容量約4・4万立方bの調節池を確保するため、長大(中央区)が2月末までの納期で基礎調査を手掛けている。提供:建通新聞社