トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2024/02/16

【東京】メトロ南北線・有楽町線延伸 5月都計審に

 東京都は5月17日開催予定の都市計画審議会に、東京メトロの南北線と有楽町線の延伸に伴う都市計画変更案を付議する。事業主体の東京メトロはいずれも都計決定から1年以内の工事着手を目指すとともに、2030年代半ばに開業させる目標を掲げている。併せて公園関連3件の都市計画変更案も諮る。
 南北線(都市高速道路第7号線)と有楽町線(同第8号線)の延伸を巡っては、22年3月に国が東京メトロに対して事業を許可。同年6月から南北線、8月から有楽町線の都市計画と環境影響評価の手続きを進めていた。
 南北線の延伸は、港区高輪4丁目に品川駅を新設して同区白金台1丁目に至る地下式の分岐線を造るもの。総事業費約1310億円。延長約2520bの路線を都市計画に定めて整備の前提を整える。
 東京メトロは終点側に開削トンネルを造る工事の施工者に鴻池・京王JVを選定。品川駅を置く起点側開削トンネルの土木工事については5月9日の入・開札で施工者を決める。
 一方、有楽町線の延伸では江東区豊洲5丁目から同区住吉2丁目に地下式の分岐線を建設する。中間駅として▽枝川駅(江東区枝川2丁目)▽東陽町駅(同区東陽3丁目)▽千石駅(同区千石2丁目)―の3駅を新たに設ける。総事業費約2690億円。こちらも延長約4860bの路線を都市計画に定めて整備できるようにする。
 東京メトロは中間駅の開削トンネルに関する土木工事を3件に分けて、1月下旬〜2月上旬にそれぞれ入・開札を実施。現時点で結果は明らかにしていない。また、豊洲駅の利用者増加に対応するため、駅施設を改良する工事の施工者を東急・矢作・京急JVに決めた。
 5月の都市計画審議会にはこれらの都市計画変更案の他、練馬城址公園(練馬区)と祖師谷公園(世田谷区)、石神井公園(練馬区)の区域変更に伴う都市計画変更案3件を諮ることにしている。提供:建通新聞社