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建通新聞社(東京)
2024/02/21

【東京】都初の調節池ECI 鹿島・大成JVが協力

 東京都はECI方式の技術協力・施工タイプを試行する善福寺川上流調節池(仮称)工事について、技術協力業務の委託先を鹿島・大成JVに決めた。財務局の公募型プロポーザル手続き(WTO政府調達協定対象)を通じて同JVを選定し、2月19日の見積もり合わせで提案された税抜き1800万円を採用。親子シールド工法で貯留量約30万立方bの地下トンネルを築造する方針の下、同JVから技術提案を得て別途進めている詳細設計に反映させる。価格などの交渉が成立すれば、1000億円程度を見積もる工事も同JVと2025年度に契約し、35年度までの11カ年で施工する考え。ECI方式の試行は今回が初めて。
 善福寺川上流部の治水対策として、所管の建設局が新たな調節池を整備する。環状8号線や青梅街道などの地下を通る土被り約40b、内径7・5〜9b、延長約5・8`の地下トンネルを計画。善福寺川緑地(杉並区成田西3丁目地内)に発進立坑を、杉並区立関根文化公園(同区上荻4丁目地内)に到達立坑を設けるとともに、原寺分橋(同区西荻北4丁目)付近にも立坑と連絡管を築造する。
 地上の道路幅員に合わせてトンネル内径を変える必要があることから、親子シールド工法を採用する方針。大口径・大深度で急曲線施工が多いといった条件も踏まえ、都で初めてECI方式を試行することにした。
 詳細設計はパシフィックコンサルタンツ(千代田区)が25年2月28日を履行期限に担当。鹿島・大成JVの技術協力業務も詳細設計と同じ履行期限で進めてもらう。提供:建通新聞社