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建通新聞社(東京)
2024/03/05

【東京】23区清掃一組 施設整備費311億円余

 東京二十三区清掃一部事務組合は、2024年度の一般会計予算のうち施設整備費に23年度比73・8%増の311億3720万円を充てる。建て替え工事を進めている江戸川清掃工場や北清掃工場などに関する費用が全体を押し上げた。世田谷清掃工場の建て替えに伴う環境影響評価書の作成委託費に469万7000円、墨田清掃工場のリニューアルに向けて、事業計画を策定するための調査委託費などに1億1772万円を計上した。
 一般会計の総額は16・8%増の996億9300万円。債務負担を18件・304億3097万円に設定した。
 主な項目別の予算額は▽清掃工場の建設=129億1252万円▽清掃工場のリニューアル=1億1772万円▽清掃工場の延命化=92億4709万円▽中防不燃・粗大ごみ処理施設の整備=68億3897万円▽焼却灰の資源化=57億1980万円▽定期点検補修工事等=71億0782万円▽基幹設備整備工事=55億6533万円▽一般廃棄物処理基本計画の改定=117万円―など。
 個々の施設を見ると、世田谷清掃工場(世田谷区大蔵1ノ1ノ1)では、現地建て替えに向けて環境影響評価を作成する。解体・建設工事期間は26〜32年度の7年間を想定している。
 墨田清掃工場(墨田区東墨田1ノ10ノ23)はリニューアルを計画。設備・機器を全て更新するとともに、躯体と煙突についても調査した上で必要であれば改修を施す。24年度に工事計画や環境影響評価調査計画書の作成に伴う調査などを始める。29〜32年度の4年間で工事を進める方針だ。
 また、新江東清掃工場(江東区夢の島3ノ1ノ1)を延命化するためプラント設備機器の作成や外壁の改修を実施する。24〜28年度の5年間で工事を行い、38年ごろまで安定して稼働させたい考え。豊島清掃工場(豊島区上池袋2ノ5ノ1)についても延命化工事の内容を精査・検討するため、プラント設備を詳細点検する。27〜30年度の工事を想定している。
 中防不燃・粗大ごみ処理施設は、中央防波堤内側埋立地内(江東区海の森2ノ4ノ79)に整備中。極東開発・東急・岩田地崎JVが施工者となり、23年9月に既存施設の解体工事を始めた。24年度も引き続き解体を進め、新施設の建設工事に着手する計画だ。27年度の完成を目指す。提供:建通新聞社