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建通新聞社(東京)
2025/04/07

【東京】都 中央道に「スマートIC」設置検討

 東京都は中央自動車道の国立府中インターチェンジ(IC)〜八王子IC間にスマートICを設置するための検討を始める。立川市に建設する「多摩地域の新たな広域防災拠点」と中央道とのアクセス性を高めるのが狙い。設置箇所やルートなどは「白紙の状況」(都市整備局)としており、今後、地元自治体などの関係機関と協議していく見通しだ。
 都は立川広域防災基地内の立川地域防災センター(立川市緑町3233ノ1)と多摩広域防災倉庫(立川市緑町3256ノ5)を再編し、両施設の機能を集約した「多摩地域の新たな広域防災拠点」を建設する。建設場所は多摩広域防災倉庫の敷地。中央道の国立府中ICや八王子ICからおおむね30分程度でアクセスできるため、災害時の広域的な連携強化が可能になると考えている。
 立川広域防災基地へのアクセスルートを増やすため、都はJR南武線と立体交差する立川東大和線(立川3・3・30号線など)の整備を進めている。また、JR青梅線との立体交差や多摩川を渡る「(仮称)富士見四ツ谷橋」の架設を含む中央南北線(立川3・1・34号線)と日野3・4・17号線の事業化を検討中だ。
 これらに加えて、中央道・国立府中IC〜八王子IC間へのスマートICの設置も検討することになった。
 スマートICはETC車のみが通行できる。簡易な料金所の設置で済むことから、従来のICに比べて低コストで導入可能だ。
 国のスマートIC整備に関わる要綱によると、事業主体は「高速道路の区域から既設の一般道路までの道路」とその「付属物」は原則として連結する道路管理者(地方自治体)、「高速道路区域内(料金所を含む)の道路」と「付属物の整備・管理」は高速道路会社となっている。提供:建通新聞社