国立病院機構村山医療センター(武蔵村山市)は「新外来治療管理棟(仮称)」の整備にデザインビルド(設計・施工一括発注、以下・DB)方式を採用する方針だ。関連業務の委託先を7月中に決め、2025〜27年度の3カ年で履行してもらう中で施設の要求水準などを具体化。並行して設計・施工事業者の公募・選定手続きも進めたい考え。設計と施工に4〜5年程度の期間を見込んでいる。
村山医療センターの所在地は武蔵村山市学園2ノ37ノ1。骨・運動器疾患の専門医療を軸に内科や外科、歯科といった地域医療にも対応している。
建築物(1964〜69年建設)の老朽化を受けてまず病棟を改築。2019年3月に完成した新病棟に▽回復期リハビリテーション病棟50床▽脊髄損傷病棟60床▽地域包括ケア病棟50床▽一般病棟143床―の合計303床を設けた。内藤建築事務所(中央区)が設計・工事監理、関東建設工業などが施工を手掛けた。
これに続いて外来診療・管理部門、臨床研究部門などの建て替えを検討してきた中で、新外来治療管理棟の整備を計画。コスト縮減や工期短縮などが期待できるDB方式が適していると判断した。
関連業務を通じて施設に収める機能や規模、設計と施工のスケジュールといった要求水準を具体化。設計・施工事業者の公募・選定に必要な仕様書を作って手続きに備える。設計・施工事業者が当たる設計業務も支援してもらう。
委託先を決める一般競争入札(総合評価方式、WTO政府調達協定対象)を6月24日に公告。建築関係建設コンサルタントA〜Cの競争参加有資格者(厚生労働省、関東・甲信越地域)から7月7日まで参加表明書を受け付け、7月24日を期限に入札書などの提出を求めるなどして7月29日に開札する。履行期間は8月1日〜28年1月31日。4月に一度公告したものの不調に終わっていた。
提供:建通新聞社