東村山市は、萩山小学校等複合施設の整備について、設計・施工・維持管理(DBM手法=デザイン・ビルド・メンテナンス)を一体で担う事業者を選定するため、公募型プロポーザルの手続きを開始した。参加表明書を8月20日まで、提案書を11月26日まで受け付ける。書類審査やプレゼンテーションを経て、12月下旬に優先交渉権者を決定する。6月27日の市議会定例会で、2025〜44年度の債務負担行為として限度額80億円を設定する一般会計補正予算を可決した。
物価高騰など昨今の経済状況を踏まえ、総事業費は当初想定していた56億6000万円から大幅に上昇した。事業開始後も資材価格などの高騰があった場合は、スライド条項を適用して事業費を見直す。
事業範囲は、設計、建設、工事監理、維持管理の各業務。事業期間は26年4月1日〜45年3月31日。施設の供用を30年4月1日に開始し、45年3月31日までの15年間が維持管理期間となる。整備スケジュールは、設計が26年4月1日〜28年3月31日、新校舎建設などの1期工事が同年4月1日〜30年2月28日、既存校舎や児童クラブを解体、撤去する2期工事が30年4月1日〜31年3月31日。スケジュールに関して事業者からより良い提案があれば変更可能とする。
DBM事業者の参加条件は、設計、建設・解体、工事監理、維持管理の各事業者で構成するグループ。設計事業者には延べ2000平方b以上の小中学校と複合施設の基本・実施設計実績、建設事業者には同規模の公共施設の施工実績、工事監理事業者には同規模の小中学校の建築工事監理実績、維持管理事業者には公共施設の維持管理業務実績などを求める。
萩山小学校と公民館、図書館、憩いの家、集会所、第1、2児童クラブで構成する複合施設を建設する。小学校の建設工事は仮校舎を設けずに行う。プールは設置しない。施設の運営は、萩山小学校は直営で行うが、複合施設については検討中だ。運営を民間に委託する場合は、別途プロポーザルや入札で選定する。
建設地は萩山町4ノ16ノ1他。事業用地の総面積は2万0694平方b。内訳は、萩山小学校用地が1万9785平方b、萩山第一児童遊園用地が297平方b、児童館第1・第2萩山分室用地が611平方bとなる。用途地域は第一種中高層住宅専用地域。容積率は200%、建ぺい率は60%。
提供:建通新聞社