荒川区は、学校施設の建て替えロードマップ案(第1期〜第3期)をまとめた。全体の半数以上が築50年以上となり、耐用年数80年を見据えて計画的に建て替えるため、11月に建て替え計画(素案)を作成し、2026年3月に策定する。1校目として第六日暮里小学校の建て替えに向けた基本構想の策定と設計を28〜30年度にかけて進め、31年度に着手する。その後、毎年1校ずつ建て替えを行う。
整備については、バリアフリー化や環境対策、避難所機能などの課題に対処するとともに多様な学び方に対応できる学習・執務空間の確保を検討している。
第1期は▽瑞光小▽第六瑞光小▽第七峡田小▽第二峡田小▽赤土小▽尾久宮前小―の6校を対象に26〜35年度までに設計に着手する。
第2期(36〜45年度)は▽第二瑞光小▽第三瑞光小▽第四峡田小▽第九峡田小▽尾久小▽大門小▽第一日暮里小▽第一中▽第四中▽第五中▽第七中▽第九中―の小学校7校・中学校5校を対象に建て替えを順次進める。
第3期(46〜55年度)は▽第三峡田小▽第五峡田小▽尾久西小▽尾久第六小▽花の木幼稚園―の小学校4校・幼稚園1園を対象に計画する。
建て替え期間は代替校舎を使用
区内の学校はどこも敷地が狭いため、既存校舎を使用しながら敷地内に仮設校舎や新校舎を建設することが難しい。そのため、建て替え期間中は統合した学校の既存校舎の活用や代替校舎を整備して仮校舎として活用する。代替校舎の候補地として生涯学習センターや汐入東小学校、第五中の敷地内、第六瑞光小敷地内が挙がっている。
提供:建通新聞社