小金井市は、8月8日に開札を予定していた新庁舎・(仮称)新福祉会館建設工事の制限付き一般競争入札(総合評価方式)を中止した。入札参加者が辞退し、応札者が不在となった。今回で2度目の入札中止となる。予定価格は117億8813万円で、設備を建築本体に一括して発注していた。
予定価格を増額する場合は、議会承認が必要になることから再公告の時期を検討している。2029年1月のオープンを目指しているが、入札中止の影響で遅れる可能性もある。企画政策課の担当者は「サブコンを確保できなかったようだ。全国的に再開発事業やデータセンター、半導体工場などの民間工事の需要が高く、公共工事を希望する企業が少ないのが現状だ」と話す。同市では、5月に開札予定だった第一小学校校舎改築等工事も不調になっている。
施設規模は新庁舎が鉄骨造地下1階地上6階建て、新福祉会館が鉄骨造3階建て、総延べ床面積は1万8896平方b。建設地は中町3ノ19ノ16の蛇の目ミシン工場跡地。実施設計、施工者選考支援業務は佐藤総合計画(墨田区)が担当した。
1度目の入札は1月に公告し、入札参加者不在で中止になった。ヒアリングで、予定価格が折り合わなかったことや、設備会社を確保できなかったことが挙げられたため、予定価格を前回の公告時から2億5587万円増やすとともに、入札時期を変更していた。
提供:建通新聞社