警視庁は7月28日、田無警察署(西東京市)の移転改築に伴う基本設計のプロポーザル手続きを開始した。運転免許更新事務所などを含む延べ床面積約1万3000平方bの新庁舎整備を想定している。建築設計の競争入札参加有資格者から8月4〜8日に参加表明書を受け付け、8月29日〜9月26日に技術提案書の提出を求めて10月27日にヒアリングを実施。11月5日に特定結果を通知し、11月13日に見積もり合わせを行って委託先と契約を結ぶ予定だ。2026年11月30日までに成果を得て実施設計を進め、28年9月の着工、30年12月の完成を経て、31年度に現庁舎を撤去する。全体事業費を118億円と見積もっている。
田無警察署の現庁舎は西東京市田無町5ノ2ノ5の青梅街道沿いに立地(敷地面積1613平方b)。鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ3640平方bの規模で1978年に完成した。
老朽・狭隘(きょうあい)化に加え、駐車場不足を補うため契約してきた民間駐車場の返還も求められていることから移転改築を決定。西東京市田無町5ノ10ノ1の農協前通りなどに面するJA東京みらい田無支店跡地3274平方bを取得して新庁舎を整備する。
新庁舎の延べ床面積は約1万3000平方bを想定。このうち警察署に約1万2450平方bを充てる他、地元から要望されていた運転免許更新事務所に約250平方b、本部関連機能に約300平方bを割く計画だ。
基本設計を通じて免震構造の採用や、「ZEB Ready」相当のエネルギー消費性能を達成するための検討などを行う。2023年度に久間建築設計事務所(武蔵野市)が基本計画策定業務を手掛けた。
全体事業費118億円のうち、建築コストは工事費105億1100万円と委託料12億6100万円で合計117億7200万円を見込む。
提供:建通新聞社