東京都は第3回都議会定例会への契約案付議を予定している工事5件の一般競争入札を7月28日に開札した。このうち、立川防災施設電気棟の増築・改修に伴う電気設備工事を日本コムシスが23億2000万円で落札。隅田川の防潮堤耐震補強では、水神大橋下流の工事を福田組が13億9250万円、駒形橋上下流の工事を新日本工業が11億4250万円で落札した。一方で、墨田地区第二特別支援学校の新築と新海面処分場の護岸工事は不調に終わった。墨田第二特支の新築は今回で3度目の不調となった。
立川防災施設電気棟の電気設備工事の入札で事後公表した予定価格は23億8909万円、調査基準価格は22億2185万3700円(設定率93%)。日本コムシスの落札率は97・1%だった。
隅田川水神大橋下流の防潮堤耐震補強工事の入札では、技術実績評価型総合評価方式を採用し、事後公表の予定価格は15億0105万3000円、基準価格は13億8850万5884円(設定率92・5%)、特別基準価格は12億2793万0423円(設定率81・8%)だった。福田組の落札率は92・7%。
駒形橋上下流の入札についても、技術実績評価型総合評価方式を採用。事後公表の予定価格は12億4788万1000円、基準価格は11億5763万1368円(設定率92・7%)、特別基準価格は10億2527万5407円(設定率82・1%)だった。新日本工業の落札率は91・5%。
不調となった案件のうち、墨田地区第二特別支援学校の新築で事後公表した予定価格は87億5914万円で、2度目の入札より4億3220万円引き上げていた。調査基準価格は81億4600万0200円(設定率93%)だった。
同じく不調となった新海面処分場の案件は、Dブロック南側護岸の遮水・裏埋工事が対象。事後公表の予定価格は15億7326万円、調査基準価格は14億4987万3048円(設定率92・1%)だった。また、同案件の開札に合わせて開札結果を公表したDブロック東側護岸の遮水・裏埋工事については、東洋・みらいJVが14億6320万円で落札した(落札率92・1%)。事後公表の予定価格は15億8703万円、調査基準価格は14億6220万8057円(設定率92・1%)。
一方、同日に開札を予定していた八王子盲学校改築の電気設備工事は、参加者なしで中止となった。工事発注規模価格帯を10億円以上11億円未満から9億円以上18億円未満に変更して、8月下旬に一般競争入札を再公告する予定だ。同じく開札を予定していた江東区と府中市の都営住宅の整備2件は積算に誤りがあったため手続きの途中で取り下げとしていた。
提供:建通新聞社