東京都は8月8日、第4回都議会定例会への契約議案付議を予定している工事4件の一般競争入札を公告する。土木関連と建築関連が各2件で、土木関連は新砂水門の再整備に伴う堰柱築造(WTO政府調達協定案件)と神田川の整備。建築関連については荏原消防署小山出張所の移転改築と桐ケ丘赤羽北GN03街区の都営住宅整備(再公告)となっている。8月22〜28日に資格確認申請を受け付け、10月3日を期限に入札書の提出を求めて、同月6日の開札で施工予定者を決める。
個々に見ると、新砂水門の再整備は江東区新砂3丁目地先〜夢の島3丁目地先にラジアルセクターゲート式の新しい水門(本体延長59・3b)を設ける。今回公告する工事で1万5954立方bのコンクリートを打設して堰柱を築造する他、支保工の撤去などを行う。工事発注規模価格帯は27億2000万円以上33億円未満。河川の単体企業または2者JVから申請を受け付ける。工期は2028年7月18日まで。
再整備を巡っては、東亜建設工業が26年2月27日の工期で門扉の底版を築造中。また、門扉の製作・据え付けに関わる一般競争入札の手続き中で、8月21日まで申請を受け付けて9月29日に開札する。
神田川整備の施工場所は杉並区和泉4丁目地内〜2丁目地内の番屋橋上下流付近。施工延長は86・3bで、鋼管杭(既製杭)を108本圧入して護岸の基礎を築造するとともに、番屋橋を架け替えるため新橋のPC桁製作架設工(13本)や鋼管杭圧入による基礎工(21本)、旧橋の撤去などを実施する。工事発注規模価格帯は16億円以上18億円未満で、河川の単体企業または2者JVから申請を受け付ける。工期は28年2月29日まで。
荏原消防署小山出張所は既存庁舎の敷地(品川区小山5ノ12ノ11、面積214平方b)が狭いため、品川区小山台2ノ5にある財務省小山台住宅跡地の一部へ移転改築する。鉄筋コンクリート造4階建て延べ1374平方bの庁舎棟、同造平屋26平方bの付属棟、同造2階建て延べ52平方bの訓練棟を建てて外構も整備する。工事発注規模価格帯は10億円以上11億円未満で、建築の単体企業または2者JVから申請を受け付ける。工期は27年8月16日まで。
桐ケ丘赤羽北GN03街区の都営住宅整備では、北区赤羽北3ノ705ノ2他に鉄筋コンクリート造6階建てのA棟69戸とB棟45戸を建設する。鉄骨造平屋100平方bの集会所なども設ける。
4月14日に開札した前回の入札は、参加した1者の応札額が予定価格を超過したため不調。善後策として再公告の今回は外構を別途発注に改めたことで、事前公表する税抜き予定価格を前回(事後公表)から7702万円減の18億1157万円に見直した。前回と同様に建築の単体企業または2者JVから申請を受け付ける。工期末は前回から5日延ばして28年4月17日に改めている。
提供:建通新聞社