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建通新聞社(東京)
2025/10/21

【東京】都 小台浄化センター用地の活用検討 みやぎ水再生センターの再構築

 東京都下水道局はみやぎ水再生センターの将来的な再構築を見据えて小台浄化センター用地の活用を検討する。敷地に余裕がないことなどから、小台浄化センター用地に処理施設を整備して能力を補完した上で、みやぎ水再生センターを再構築する方向。東京設計事務所(千代田区)が2026年3月9日の履行期限で手掛ける業務を通じて可否を判断していく。
 みやぎ水再生センターは足立区宮城2ノ1ノ14の隅田川左岸に立地。北区の大部分と板橋・豊島・足立区の一部を合わせた約1687fが処理区域で、日量35万立方bの汚水を処理できる。処理した汚水は隅田川に放流している。1962年4月に運転を開始した。
 面積11万2492平方bの敷地に沈砂池10池、第一沈殿池9池、反応槽12層、第二沈殿池12池といった水処理施設や、濃縮層6層、脱水機3台、焼却炉1基などの汚泥処理施設がある。
 都は3月に「多摩川・荒川等流域別下水道整備総合計画」を改定し、2049年度時点で各水再生センターが確保すべき処理能力を示した。みやぎ水再生センターの処理量は日量25万2300立方bをピークに減少を続け、49年度時点では17万立方bと現有能力のほぼ半分になるとみている。
 再構築に当たってはダウンサイジングも視野に入れる必要があるものの、敷地に余裕がなく、敷地内に新たな処理施設を整備して古い処理施設を造り替えるような対応が難しい。そこで、小台浄化センター用地の活用を検討することにした。
 小台浄化センター用地は隅田川と荒川に挟まれた足立区小台1丁目地内の面積約3・3f。現行の下水道事業計画ではみやぎ水再生センターの急速ろ過法による3次処理施設を整備することになっている。ただ、現在は用地の一部をグラウンドとして利用している状況だ。提供:建通新聞社