港区は、10月30日に開札を予定していた「特定公共賃貸住宅シティハイツ港南等大規模改修工事」の入札が不調になったことを明らかにした。2025年度中の再公告は見込んでおらず、26年度以降に持ち越す方針だ。
予定価格は建築が35億7857万円(税込み)、電気が46億1424万円(同)、機械が60億8928万円(同)。建築、電気、機械の同時落札を入札条件に設定していたものの、電気と機械の参加者がいなかったため入札を打ち切った。不調の要因などについて事業者へヒアリングし、今後の対応を検討する。
区の担当者は「今回の案件は発注規模が大きいことから、受注できる事業者が限られている。昨今の人手不足の影響で参加者が現れなかったのではないか」と話し、場合によっては再公告が2〜3年程度先送りになる可能性も視野に入れる。
建物の規模は、共同住宅のシティハイツ港南などで構成する南棟が地下1階地上25階建て、特別養護老人ホーム「港南の郷」が入る北棟が地下1階地上8階建て。両棟を合わせた総延べ床面積は3万2442平方b。1996年の完成。
当初は2026年1月に工事着手し、28年11月に完了する予定でいた。実施設計は山下設計(中央区)が担当。所在地は港南3ノ3ノ17、23。
提供:建通新聞社