足立区は、2025年度の工事・委託契約で不落・不調・中止になった入札案件の経過をまとめた。10月31日時点の総発注件数は357件で、このうち、122件が不落・不調・中止となり、24年度の同時期(4〜10月)と比べて24件増加した。中でも住区センターや小中学校の改修工事や設計、大規模改修などの不調・不落が目立った他、一般競争入札を指名競争入札に変更し、落札者を決定した案件もあった。
内訳は不落が54件、不調が68件、建築工事の取りやめなどによる中止が8件。再公告して落札者が決定したのは49件で、再発注している案件が9件、25年度に発注しない案件が33件だった。
工事契約は45件で、このうち建築工事が27件と最も多く、次いで空調設備工事6件、給排水設備工事5件、土木工事4件、電気工事3件と続いた。委託契約は77件で、建築設計と設備設計がともに34件と最も多かった。次いで測量5件、土木設計3件、地質設計1件となっている。
区は労務費の上昇や発注時期が年度当初に集中することで、技術者の確保が困難となり不調・不落の要因になっていると分析。そのため、発注時期を前倒しするなどの対策を講じている。また、夏休みに集中する小中学校の改修工事を他の時期に分散させる。
区内業者は「労務費や資材費が高騰している中、予定価格が見合わない場合もある」と話し、「工事規模によっては技術者配置の要件を緩和するなどの配慮をお願いしたい」と求めた。
提供:建通新聞社