国内でも過去最大級の規模となる大規模分譲団地の建て替えが本格化する。1月19日、府中市は「府中日鋼団地」の建て替えに向けた組合の設立を認可。これを受け2月14日にはマンション建替組合が設立された。順調なら年内の権利変換計画認可、2029年の本体着工、31年の完成を目指す。参加組合員として長谷工コーポレーション(港区)が参画する。高度経済成長期の1966年に完成した32棟・総戸数702戸の既存団地は、半世紀以上の時を経て2棟・830戸の新たな大規模マンションに生まれ変わることになる。
同団地は、日本製鋼所東京製作所跡地に日本住宅公団(いずれも当時)が開発した大規模分譲団地。京王線やJR線など複数の路線・駅が使える好立地から人気を集めた。しかし、築年数を重ねる中で建物や設備の老朽化が進んだため、建て替えの検討が進められた。14年には一度、建替決議が不成立になるなど、難しい局面もあったが、「コミュニティーを継続しながら住み続けられる団地の未来」を目指して関係者が引き続き協議を進めた結果、昨年3月に団地一括の建替決議が可決した。
〜保留地活用で希望者に仮住まいを確保〜
建て替えに当たって、保留地を活用して希望者全員へ仮住まいを提供するスキームを検討。こうした取り組みが契機となり今回、入居者の合意形成にこぎ着けた。
建て替え後の規模は鉄筋コンクリート造14階建て延べ2棟6万7735平方b。戸数は830戸。
所在地は府中市日鋼町1ノ3。敷地面積は現行の6万7365平方bから売却予定の保留地3万9465平方bを差し引き、2万7899平方bとなる見込み。
参加組合員として事業に参画する長谷工コーポレーションは設計も担当する。施工者は未定。コンサルタントとして都市設計連合(神戸市中央区)が参加している。
提供:建通新聞社