日本芸術文化振興会は国立劇場のPFI再整備に携わる事業者を選ぶため、3月31日に総合評価一般競争入札(WTO政府調達協定対象)を公告した。過去2度の不成立に伴う3度目の手続きで、設計、建設、工事監理、維持管理の各業務に当たる企業にグループを組んで参加してもらう。4月1日〜9月30日に参加表明や資格審査などの1次審査資料を、2027年6月21〜28日に入札書と事業提案の2次審査資料をそれぞれ受け付け、27年6月29日の開札とその後のヒアリングを経て同年9月下旬に事業者を選定。27年12月ごろに事業契約を結んで施設の整備と一定期間の維持管理を任せる予定だ。
国立劇場(千代田区隼町)の再整備はBTO方式のPFIで進める。民間収益施設の合築を条件にした2度の入札手続き(22〜23年度)が成立しなかったため、3度目の今回は民間収益施設の提案を必須条件にせず、物価変動に伴う施設整備費の改定などにも応じる。
新施設の計画規模(建築基準法上の面積)は5万3530平方bで、大劇場や小劇場、演芸場、舞台付きレストラン(仮称)、振興会の事務管理部門、地下駐車場などを配置。余裕期間を含む設計・建設期間を最大8年3カ月(余裕期間1年9カ月+設計・建設6年6カ月)と設定し、引き渡しのタイミングや維持管理(20年間)の始期・終期とともに提案を求める。
税抜き概算事業費は▽新施設の「工事費」=1550億円▽新施設の設計や既存施設の解体など「その他」=200億円▽「維持管理費等」=年間14億円―。PFIによって振興会が事業を直接実施するのに比べ3・13%のコスト削減を見込む。香山建築研究所(文京区)とEY新日本有限責任監査法人(千代田区)がアドバイザリー業務を担当している。
グループ構成企業の業務ごとの主な入札参加要件は▽設計、工事監理=建設・コンサルティング業務▽建設=建築一式1200点以上、電気1100点以上、管1100点以上▽維持管理=建物管理等各種保守管理A〜C(関東・甲信越地域)―の有資格者で、過去2度の入札手続きと同じ。1次審査資料の受け付けまでに2回の現地確認と3回の質問の機会を用意した他、1次審査通過者に対する事業提案書の作成説明会(27年2月16〜17日)を開く。
提供:建通新聞社