東京都は工事現場の熱中症対策として、今夏から建築工事で労務費の割り増しを実施する。また、土木工事では7〜8月頃の一斉休工や舗装工事での小刻みな休憩など、受注者が選択できる複数のメニューを用意する。小池百合子知事が5月8日の定例記者会見で取り組みを明らかにした。
国土交通省の「建設工事における猛暑対策サポートパッケージ」(2025年12月策定)に基づいて具体的な内容を検討し、夏前に取りまとめる。
対象となるのは現在施工中と今後発注予定の昼間工事。
建築工事は猛暑による作業効率の低下を考慮し、労務費を割り増す。割増率は工期や用途に応じて設定する予定だ。
土木工事は熱中症対策のメニューを数点用意した上で、受注者が希望するものを選択できるようにする。複数のメニューを組み合わせることも可能としている。
現在想定しているのは▽猛暑が想定される7〜8月頃の一斉休工▽熱中症リスクの高い舗装工事で交代制の小刻みな休憩の実施―の2種類。今後、他のメニューの追加も検討していく。
都はこれまでも設計変更による熱中症対策費の計上や、工期延伸の協議対応などの熱中症対策に取り組んできた。小池知事は今夏に向けてさらなる強化を図ることで「建設現場で作業に従事する人々の健康を守っていく」と語った。
提供:建通新聞社