国土交通省関東地方整備局は道路照明施設の整備などをPFI手法で行う同局初の事業について、5月25日付でPFI法に基づく特定事業に選定した。相武国道事務所管内のLED化した道路照明の維持とLED化していない道路照明の更新や維持が内容で、直轄事業での実施に比べ2・4%のコスト削減効果が見込まれることなどを理由に挙げた。これを受け、7月ごろに公告する総合評価方式の入札(WTO政府調達協定対象)を通じて事業者を選ぶ。2027年1月ごろに選定結果を公表して同年3月ごろに事業契約を締結。41年度末までのおおむね15年間にわたって事業を実施してもらう。
対象は相武国道事務所管内を走る国道16号と20号の道路照明施設。具体的には▽国道16号(町田市鶴間〜瑞穂町二本木、42・5`)▽国道16号八王子バイパス(相模原市緑区橋本〜八王子左入町、10・4`)▽国道20号(世田谷区給田〜相模原市緑区小渕、51・2`)▽国道20号八王子南バイパス(八王子市館町〜南浅川町、2・6`)―の合計延長約106・7`にある5950灯だ。
2月に実施方針と要求水準書を公表し、既にLED化した1770灯の維持(O方式)と、LED化していない4180灯の更新や維持(BTO方式)を組み合わせて民間に任せるとした。また、事業者を選ぶ入札は、▽設備更新=電気設備AまたはB▽工事監理=土木関係建設コンサルタント▽設備維持=維持修繕―の競争参加資格などを満たす企業に単独またはグループで参加を求めることにしている。
〜「関東」の道路照明、30年度までに100%LED化〜
関東地方整備局は3月に「道路脱炭素化計画」を策定し、30年度までに管内約10万灯の道路照明を100%LED化する目標を掲げた。23年度までに約30%のLED化が完了しており、 24年度からは従来の発注方式(単年度)に加え、 リース方式(5カ年)を採用してLED化を推進している。
PFIはLED化していない道路照明が多く残る地区に採用。初年度に一括整備することでLED化を加速する狙いがある。それ以外の地区ではリース方式を、トンネル照明などの特殊部は従来の発注方式を採用する考え。
今回の相武国道事務所管内に続いて「他の事務所の道路照明についてもPFIを検討する」(担当者)としている。
PFIによる道路照明施設の整備などを巡っては、近畿地方整備局が3月に大阪国道事務所管内を対象とした事業契約をSPC(特別目的会社)と締結した。SPCは事業の落札者となった維持管理会社と照明器具メーカー、工事会社のグループが設立した。
提供:建通新聞社