東京都建設局は6月1日〜9月30日の猛暑期間に土木工事現場で新たな熱中症対策を試行する。メニューに▽7月1日〜8月31日の一斉休工▽サマータイムの実施▽クールワークタイムの実施▽猛暑期間の小刻みな休憩―の四つを用意して、受注者に希望するメニューを選んでもらう。また、測量などの委託業務でも猛暑期間に受注者の判断で現場作業を中止できるようにする。これらを盛り込んだ試行要領を定めて適用を始めた。
土木工事現場で新たに試みる熱中症対策は、屋外の昼間工事のうちプロジェクトの全体スケジュールなどに支障がないもので実施する。
メニューを個々に見ると、一斉休工は7月1日から8月31日までを必ず休工とし、その期間を加えて工期を延長できるようにする。これに伴う現場の維持費や再開準備費などの増額も協議に応じる。
サマータイムは通常なら午前8時〜午後5時の作業時間を1時間前倒しし、午前7時〜午後4時に変更できるとした。
クールワークタイムは熱中症リスクが高い午前11時〜午後2時の中で、通常の昼休憩(正午〜午後1時)に1時間単位で最大2時間まで休憩を上乗せできる。
小刻みな休憩は「路面補修工事」か「道路維持工事」の名称で発注する工事が対象。1時間のうち15分を基本に交代で休憩できるようにする。
クールワークタイムと小刻みな休憩でも、実施に伴う工期の延長や、延長日数に応じた仮設材・建設機械賃料などの経費計上の協議が可能だ。
これらのメニューは、例えば7〜8月に一斉休工し、前後の6月と9月にはサマータイムやクールタイムを取り入れるなど、組み合わせて実施することができる。
―測量、地質調査の現場作業 受注者判断で「中止」可能に―
一方、委託業務の新たな熱中症対策は測量と地質調査を対象に、現場作業の当日か前日に受注者の判断で中止して猛暑を回避できるようにする。事前に現場作業を回避する期間を定めておくことも可能とする。回避する場合は日報などで発注者に適宜報告してもらう。回避の日数に制限は設けず、協議の上で合計日数を加えて履行期間を延長する。
これらの試行に当たっては、事前に全ての受注者にヒアリングやアンケート調査を行って、メニューを活用するかどうか確認する。また、試行後も同様の調査を通して効果を検証し、次年度以降の内容の拡充などにつなげていく。
提供:建通新聞社